こんにちは。大阪紙器設計の原です。
今月から販促什器トレンド図鑑と銘打って、販促業務に関わる皆さまに様々な什器やPOP什器類をトレンド情報を混ぜながらご紹介させて頂きます。既にご存知のことも多いかと思いますが、あらためて種類や機能の情報整理にお役に立てていただけたらと思います。
では、第一回では皆さまが一番よく店頭で目にするであろう【カウンター什器】について説明いたします。
カウンター什器とは?
厳密にカウンター什器とは何かという定義が存在している訳ではありませんが、基本的にカウンター什器とは、店舗の陳列棚やレジ横の空間に設置する什器の総称になります。スーパー・ドラッグストア・コンビニ・百貨店等あらゆる場所で設置されています。
今回はその中でも代表的な物を幾つかご紹介いたします。
定番カウンター什器
カウンター什器としては最もオーソドックスな物になります。商品をぐるっと囲い、正面には訴求用の前垂れがあります。
この形状を元に仕切りやひな壇、商品テスターのスペースを追加する等、様々なアレンジを加えて製作する事が多いです。
サイズを小さくする事でレジ横のような狭い場所で使用する事も出来ます。
フック付きカウンター什器
商品を吊り下げる為のディスプレイフックを取り付けた什器です。
前項の定番カウンター什器にフックを取り付けた形状です。構造的には、商品を取る時に什器の前面パーツがあるとぶつかる事があるので、写真のように前面が存在しない形状にする事が多いです。
商品重量が大きい場合は、什器の強度を上げる為に合紙や段ボールで製作します。写真の例は合紙で製作しております。
紙製平置き什器
前面の訴求面と床面、背面のみで構成されたシンプルな什器です。店頭での組み立ても簡単であり、定番カウンター什器よりも安く作る事が出来ます。
一見すると華奢に見えますが、背面に補強等を取り付ける事でしっかりと形状を保持する事が可能です。また、商品を載せても商品の重量負荷がかからないため、家電製品のような重い商品を展示する事も出来ます。
カウンターディスプレイ(カウンターDP)
肉厚のある土台と背面ボードによって構成された什器です。
定番カウンター什器や平置き什器に比べるとスッキリしている為、より商品を際立たせる事が出来ます。
土台や背面ボードの形状を多角形にしたり丸型にする事で様々な世界観を形作れます。
また、土台の厚みを限りなく低くする事でアクリル什器のような繊細さを表現する事も出来ます。
最後に
以上、いくつか代表的な物をカテゴリー別に説明いたしましたが、カウンター什器は様々な種類の商品を展示する為、形状・デザインのバリエーションは多岐に存在します。また、什器にも流行の様なものがあります、常に売り場を観察する事は欠かせません。店頭にあるほとんど全てがブランドや商品、その時の流行に合わせてカスタマイズされたものと言ってもいいでしょう。
今回は紙製什器の定番中の定番であるカウンター什器についてご紹介しました。今後は、化粧品(コスメ)向け・文房具向け・家電向けのように、商品カテゴリーに適したカウンター什器もご紹介していく予定です。次回からも是非ご覧ください。
また弊社の大阪・東京・福岡のショールームには最新の実績物の他、実際に製作したカウンター什器も多数展示しております。ご興味のある方は、各拠点の東具営業までお気軽に見学をお申し出ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。