営業チームでデジタル販促関連の担当をしております重村と申します。
先日は【デジタル販促】Vol.12ではOMOマーケティングのコンテンツのひとつである「デジタルサイネージ」についてご紹介をさせていただきました。
本日は「NFC」についてご紹介いたします。
■NFCとは
「NFC」とは、かざすだけで周辺機器との無線通信を可能にする技術・規格になります。
「Near field communication」の略称であり、日本語では「近距離無線通信」と訳されています。
現在、数多くのスマホ端末やICカードにNFC規格に対応したチップが組み込まれており、電子マネーなどの決済や小さなデータの近距離通信に利用可能です。
■NFCの種類
「NFC」の規格は主に4種類あります。
・Type-A
比較的安価なもので、「taspoタスポ」やICカードなどに使用されています。
・Type-B
高セキュリティのため、パスポートや運転免許証、住民基本台帳カード、マイナンバーカードなどに使用されています。
・Felica(Type-F)
ソニーが開発した技術標識になり、日本の主流になります。反応速度やセキュリティの面で優れており、交通系ICカードや電子マネー(nanaco・Edy)などに使用されています。
・ISO/IEC 15693
主に店舗や倉庫などで商品を管理するためにRFID(ICタグやICラベル)として使用されています。ユニクロのセルフレジはこのRFIDを使用したシステムです。
Type-A、B、Fはおサイフケータイ機能のあるAndroidやiPhone(7以降)で読み取り可能です。
■NFCタグのサイズ
NFCは直径25mm程度(500円玉より一回り小さいサイズ)で0.3mm程度の薄い形状になります。この薄いタグの中にデータが書き込み、NFCリーダーでデータを読み取り使用します。
とても薄いタグのため、紙やプラスチックで挟み、カード状にするなど、加工が可能です。シールに加工すると、色々なところに貼り使用することができます。また、カードやシールに加工すると、その上から直接印刷することも可能です。
■NFCを販促にどのように活用できるか
「NFC」にスマートフォンをかざすと、任意のWEBページやYoutube、SNSページなどをスマホに表示させることができます。
(※NFC対応のスマホで事前に読み取りができるように設定しておく必要があります)
QRコードなどの二次元コードですとアプリを起動しリーダーで読み取る必要がありますが、「NFC」においてはかざす動作のみで表示をさせることができますので、ユーザー負担は軽減します。
- 「二次元コードとの比較」
- ・かざすだけで表示させることができる
- ・破損しない限りどんな環境でも読み取れる (暗くて読み取れない、汚れで読み取れないということがない)
- ・何度でも情報を書き換えることができる
- ・デザインの自由度が高い(NFCタグを中に埋め込み、上から印刷ができるため)
「具体的な活用方法」
・ポスターや店頭販促物に貼ってオフライン→オンラインへの導線を作る
・プライスPOPに貼って商品情報を表示
また「NFC」単体のコストは200円程度で購入できますので、様々な販促シーンで使用することができます。
■最後に
今回はOMOマーケティングのひとつである「NFC」についてご紹介させていただきました。オフライン→オンラインに誘導させる方法を私たちも試行錯誤しながら開発しております。
二次元コードよりもコストはかかってはしまいますが、「NFC」の方がユーザーの負担は少なくなりますのでケースによっては活用してみるのも一手かと思います。
東具でも「NFC」を活用したOMOマーケティングのご提案もしております。
ご興味のある方は担当営業までお問合せ頂けると幸いです。
拙い文章で恐縮ではございますが、今後も「デジタル販促」に関わる情報をお届けしていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。