2023.11.15社長コラム
暑さ寒さも、、、
株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。
11月に入っても暑さを感じる地域も多く、「暑さ寒さも彼岸まで」という慣用句の「彼岸」が9月ではなく11月だったのでは? と錯覚に陥ります。
そもそもお彼岸とは日本の雑節の一つで、この期間に仏事を行うことがあり、あの世(彼岸)とこの世(此岸)の距離が最も近くなるとされる「春分の日」と「秋分の日」を中日とした7日間のことで、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを込めてご供養を行う行事を指します。
また、あの世が悟りの世界とされ、この世が煩悩に満ちた世界とされることから、本来は故人様のご供養だけでなく、仏教の教えに従って精進すべき時期ともされています。
私の知識では、単純に昼と夜の長さが同じ日ぐらいにしか思っていなかったのですが、季節感が薄れてしまっているものの節目は意識して生活していきたいと思います。
さて、今年の11月5日(日)に「アレがアレした」と表現している人もいますが、プロ野球の阪神タイガースがオリックスバファローズと対戦し勝利したことで日本一になりました。
どちらも関西の球団ということで、関西で生活をしている私としては例年に無い盛り上がりを感じております。
日本一が決定した瞬間をテレビで観ていたのですが、阪神タイガースの日本一は2リーグ制になってから38年ぶりの2度目ということで、意外とレアなケースに立ち会ったことになります。そして初の日本一に輝いた1985年11月2日(土)はデーゲーム(※昼間に行われる試合)で、少年だった私は学校から帰ってその瞬間も目の当たりにしました。歴史のある人気球団でありながら、なかなか日本一になれなかった。それでも球団もファンも辛抱強く見守り続けて、最高の結果を出したことに私自身も考えさせられるものがあります。
少年だった38年前から現在の自分自身に至るまでに、どう過ごしてきたか。考えや行動に関して、変わったものもあれば変わらないものもあります。
ただ言えることとしては、何気なく何も考えずに過ごしてきたわけではないということ。成り行きに身を任せるのではなく、自分の意思で考え行動してきたからこそ今があると思っています。
阪神タイガースが38年ぶりに2度目の日本一になったことも、いろいろと試行錯誤し経験を積んだからこそのことでしょう。私は38年かかったことが長すぎたとも思いません。
38年かけて培ったものが今年花開き、これからに向けて大いに活かされることと思います。
昨今、温暖化が問題視されているように、お彼岸が過ぎた10月・11月でも暑さが治まらない状況です。
この事実もしっかりと受け止め、時間をかけてでも自ら考えることと行動をすることで、何かしらの成果が出せると信じています。
「暑さ寒さも彼岸まで」の本来の意味は、「どのような困難な事態であってもやがて終わりが来て乗り越えることができる」とのことですが、いまの時代は「暑さ寒さも自分次第」のほうがしっくりくるような気がします。
ありとあらゆる困難でも、自力で乗り越えられるような生き方をしたいものです。