2024.02.14販促・マーケティング
什器製作に欠かせない表面加工
こんにちは。TCLab.の明智です。
今年は暖冬といわれていますが、やはりお肌は敏感で…カサカサ乾燥が目立ちます。
こまめな水分補給とスキンケアで体の中からも外からも潤している日々です。
今回は、什器製作に欠かせない、表面加工についてご紹介させて頂きます。
表面加工とは、印刷物の表面にニスやフィルム、特殊な光沢剤等でコーティングを施し、見栄えや強度を上げる加工のことを言います。
デザインや商品によって変えることにより、全体の世界観を合わせることもできます。
・ニス加工
印刷物の表面にニスを塗布する加工です。印刷物の表面を保護する目的で使用されます。カタログやスイングPOPなどでよく使用されています。
ニスは印刷工程で同時に行うため、納期は早く、コストは安く抑えることが可能です。
それほど耐久性を必要としないコスト優先の場合はニス加工をおススメします。
また、「厚盛ニス加工」という表現方法があり、ニスを厚く乗せるため艶だけではなく、塗布面をふっくら見せることが可能になります。
・PP加工
印刷物の表面に薄いPPフィルムを貼り合わせる加工です。
グロスとマットがあり、デザインや商品パッケージ、商品の質感などに合わせて選定頂けます。
コスメなどではジェルっぽい商品の場合はグロス加工が好まれ、サラッとしたテクスチャ-の商品の場合はマット加工が好まれることがよくあります。
耐久性・耐水性もニス加工に比べて優れるため、什器製作では頻繁に使用されます。
但し、PP加工を施すと、色濃度が上昇したように見えるため、色についてしっかりと管理したい場合は量産前の色校正を行うことをおススメいたします。
グロスPPは濃度が高く、マットPPは濃度は高くなりますが再度が低くなるという色の変化があります。
その他に、ホログラムPPを使用すると、印刷をキラッと見せる表現が可能です。
ニス加工にもマットがありますが、マットPPの方が特にサラッとした質感になります。
・プレスコート
紙面に熱硬化性の樹脂を塗り、熱をかけローラーでプレスすることにより光沢を出す加工です。カウンター什器や吊り下げ什器でよく使用されます。
PP加工よりも安価でありながら遜色ない光沢感がでます。
但し、PP加工とは違い両面に加工を施すことは不可能ですのでご注意ください。
コスト | 納期 | 耐久性 | 両面加工 | |
---|---|---|---|---|
ニス加工 |
〇 | 〇 | △ | 〇 |
PP加工 | △ | △ | 〇 | 〇 |
プレスコート | 〇 | 〇 | △ | × |
いかがでしたでしょうか。このように表面加工によりツヤを出したりツヤを無くしたり様々な表現が可能です。
例えば、高級感を出したいコスメのカウンター什器を作るときはマットPPやホログラム系のPPを使用するなど、表面加工を少し変えるだけで華やかで高級なものになります。
今後の販促物製作の際には表面加工までこだわってみるのも面白いかもしれませんね。
お写真で表面加工の違いを見て知って頂くのは難しいのですが、サンプル帳のご用意がございますので、ご興味ございましたら営業担当もしくは弊社HPよりお問い合わせ下さい。また、弊社ショールームにお越し頂けましたら、実際に表面加工を施して作成しました什器等もご覧いただけますので、ぜひ、お声かけください。