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2024.11.13販促・マーケティング

【TREND Ai vol.1 後編】 奈良の山中にこんなトレンド施設が!? 廃校をリノベーションした地物の魅力を伝える複合施設「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」を調査!

初めまして。デザイナーの片川と申します。
本日より、新企画「TREND Ai」のコラムを発信していきます。
楽しんでご覧いただければ幸いです!

「TREND Ai」とは、世の中に溢れるアイデアを楽しみながら学んで体験する、TOGUのマーケティングトレンド調査のことです。本コラムではトレンド・アイメンバーが調査した様々なトレンド情報を発信します!

奈良県下市町の旧下市南小学校をリノベーションした複合施設「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」。
前回は市場状況と共に1階についてご紹介をしました。(全編はこちら
今回、前半に「KITO」の背景に触れつつ、
後半では前回紹介しきれなかった魅力溢れるエリアをご紹介していきます!

目次

●「KITO」プロジェクト
●廃校プロジェクト
●「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」で文化に触れる
●さいごに

「KITO」プロジェクト

「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」がある奈良県の下市町は、総面積の80%を占める森林資源を活用した木工業が盛んで、商いの町として発展してきました。
KITOにも吉野杉を中心に数多くの木材が使用されています。歴史文化にも恵まれ自然豊かな環境が魅力的でありながら、
過疎化と少子高齢化の影響を受け地域産業の衰退といった多くの課題を抱えています。

「KITO」プロジェクトで地域課題に取り組む

このような状況をふまえ、市町の地域活性化のために「KITO」プロジェクトが始動しました。小学校としての役割を終えた旧下市南小学校を利活用し、
下市町の魅力や良さに触れることのできる場所として「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」ができたのです。

廃校プロジェクト

このような課題を抱えた地域は下市町だけではありません。日本の少子高齢化に伴い、地方から都心部へ人口が流出し、過疎化が深刻な地域が増えているのが現状です。その影響により毎年平均約450校程度、廃校が発生しているといわれています。

廃校施設のうち約7割は、文化施設や体験交流施設等に活用されていますが、残りの2割は活用の用途が決まらず放置されています。その維持管理費等が、自治体にとっては大きな負担となっているのです。

「~未来につなごう~みんなの廃校プロジェクト」

そこで文部科学省では廃校活用推進を目指し、平成22年9月に、「~未来につなごう~みんなの廃校プロジェクト」を立ち上げました。廃校活用推進のため、廃校を「使ってほしい」自治体と、廃校を「使いたい」企業等とのマッチングを行っています。

このような活動を通して、KITOだけではなく廃校を活用した施設が増えています。

「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」で文化に触れる

さて後半では前回紹介しきれなかった「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」のエリア、 GALLERYとWOODPARKをご紹介します。

KITO 校舎2階 GALLERY

入り口近くの階段を登って校舎2階へ上がると、より強く小学校の面影が残るGALLERYエリアです。

地域の魅力や文化を発信する場として、さまざまな展示や企画をする2Fのギャラリースペース。下市町を中心に吉野地域で活動する職人や作家の作品が展示されており、吉野杉や吉野桧の美しい工芸品や伝統文化に触れることができます。

小学校という特性を活かしたスペースで、ワークショップなども開催されているそうです。今回、残念ながらワークショップに参加することはできませんでしたが、今後ものづくりを通して地元の方々とお客様を繋ぐ場所になっていくとのことです。

KITO 体育館 WOOD PARK (キッズスペース)

校舎2階の渡り廊下を抜けると、その先は体育館に繋がっています。

体育館だったスペースを利用し、本棚と遊具が複合したトラクチャーがありました。

キッズスペースとして大きな迷路などもあり、雨の日でも子供達が遊ぶことができます。 迷路の素材には下市町の特産品である割りばしの端材を活用しており、至るところで木材と触れ合えます。

さいごに

今回は、「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」について 校舎2階のGALLERYと体育館を再利用したWOOD PARKをご紹介しました。
下市町の資源と廃校のポテンシャルを最大限に活かした複合施設「KITO」。木の魅力をより引き立たせる空間作りや、インテリアなどの木材の使い方がとても素敵でした。
木材の美しさや温かみに囲まれて、下市の文化に触れることのできるKITOに 皆さんもぜひ訪れてみてください。

それでは、次回のトレンド・アイコラムもお楽しみに!

投稿者

デザインチーム(西日本・東日本)

企画開発部

デザインチーム(西日本・東日本)

TREND Aiを担当してます。東具のデザインチームによる
楽しみながらも学んで体験したトレンド調査をコラムでお届けします!

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