2021.01.12仕事・スキル
【ミスを無くす!】印刷データ入稿時の13のチェック項目
はじめに
企画開発部西日本デザインチームの久保田です。
入稿したデータに不備があれば修正や再入稿が必要になります。
場合によっては刷り直しや納期に遅れるなんていうことになったり・・・
そんなことにならない為にも入稿時のデータチェックは必ず行うようにしましょう!
今回は入稿時にチェックすべき13の項目をご案内します。
データ入稿時のチェックリストにご活用ください。
13のチェック項目
1. データは最新のものですか?
そもそも入稿しようとしているデータは最新のデータですか?
ファイルの日付をしっかり確認してください。
最新データと古いデータが混在しないように日頃からデータの整理をしておくのも大切です。
2. アピアランスの効果(ぼかし・ドラップシャドウ等)の向きは正確ですか?
オブジェクトを回転させるとドロップシャドウ等の効果の位置が変わらない場合があります。
効果が意図した位置に反映されているかしっかり確認してください。
3. 文字表現は統一され、誤植はありませんか?
合っているだろうという思い込みは危険です。入稿時にはかならず確認するようにしましょう。
製作者のみのチェックだと見慣れてしまいミスに気づかない場合があります。
出来れば第三者によるダブルチェックを行ってください。
4. 画像は印刷用になっていますか?
仕上がりサイズに対して適切な解像度になっているか確認してください。
一般的な印刷物は原寸サイズで350dpiが望ましいです。
5. 塗り足しは3㎜以上で作成していますか?
塗り足しが足りないところがないかしっかり確認してください。
基本的な印刷物は3㎜ですがバナーなど特殊なものはそれ以上の塗り足しが必要な場合が
ありますので規定を確認して入稿するようにしましょう。
6. 文字のアウトライン化はできていますか?
アウトライン化ができていないと入稿先でフォントが適切に表示されない場合があります。
全てのフォントがアウトライン化できているか確認してください。
後で修正が入っても編集ができるようにアウトライン前のデータも残しておくようにしましょう。
7. オーバープリントは正しく設定していますか?
白色にオーバープリントが設定されていると印刷時に色がきえてしまいます。
メニューバーから【表示→オーバープリントプレビュー】を選択し表示を切り替えると
印刷時の見え方を確認することができます。入稿前に確認するようにしましょう。
8. 4色ベタ(CMYK100%)は推奨されていません
「C:100%、M:100%、Y:100%、K:100%」この状態は印刷の許容量を超えたインキが紙に印刷されるため
インキの乾きが悪くなり裏移りなどトラブルの原因になります。
より深い黒を表現できるリッチブラックを使用する場合は4色の合計値に気をつけてください。
(合計値は印刷会社によって推奨されている数値が異なるので確認してください)
9. アートボード上の余計なオブジェクトやアンカーポイントは削除しましたか?
不要なオブジェクトがデータに入っていると印刷エラーの原因になりますので注意してください。
ツールバーから「オブジェクト」→「パス」→「パスの削除」の順で意味のない不要なパスを削除できます。
10. ファイル名には文字化けが起こる文字は使用していませんか?
■使ってはいけない文字(Windows側で認識不可)
/ : * ?“ < > | %
■使わない方がよい文字(文字化けなどを起こす文字)
・半角のカタカナ
・丸付き数字(①など)
・全角の ~( 「から」と打って変換されるもの)
11. カラーモードはCMYK+特色もしくはグレーになっていますか?
カラーモードが印刷に適したカラーモードになっているか確認してください。
12. リンク画像の不足はないですか?
リンク画像はツールバーの「ファイル」→「パッケージ」からパッケージ化をして
リンク切れが起こらないようにしてください。
13. イラストレーターのドキュメントのラスタライズ効果設定は適切ですか?
ツールバーの「効果」→「ドキュメントのラスタライズ効果設定」から解像度を確認し
適切な解像度になっているか確認してください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
データに不備があれば修正や再入稿が発生し印刷工程がストップしてしまい、
納期にも影響が出てきてしまいます。
時間がないと簡単に済ましてしまいそうになりますが非常に重要な作業ですので
しっかり時間をとって行うようにしましょう。