売場で長期展開される陳列什器

メーカー様支給の陳列什器は、長期展開で使われることが多い為、耐久性がある事が重要な要件になります。
また、売場では什器の設置エリアを移動させて運用することがあるので、キャスターなどをつけて可搬性を持たせることも求められます。

さらに、店員さんが扱いやすいようにノックダウン構造で簡単に組み立て・収納が出来ることや、運びやすいように軽い什器にしたいとご要望いただくことも多いです。 

ダンボール等を使って紙器什器として製作すると、耐久性や強度が確保できず、短期間で壊れてしまう可能性が出てきますので、要件を満たすことが出来ません。木材や鉄で設計すると什器が重くなってしまい店舗での運用も大変になりますし、何より試作が大変なので製作のハードルが高くなってしまいます。

▼基本仕様とカスタム要素

什器全体のサイズは、支柱長さが300㎜の基本仕様の場合で、W450×H1,020×D300㎜(キャスター込み)です。トレイのサイズは外寸W450×D300×H60㎜で、トレイ深さは26㎜です。350mlで約66Φの缶ジュースを24本並べることができる大きさです。

トレイの簡単な図面を作成しておりますので関心がある方は、ダウンロードして自社の商品がどれだけ並べられるかお試しいただければと思います。
図面ダウンロード：可動式4段什器トレイ 簡易図面

このトレイと支柱はインジェクション成型で作られていますが、支柱の部分がL字板形状なので、押出成形でも作成することが可能です。押出成形でも作れるようにしていることで任意の長さにカットした支柱を作成する事が出来て、簡単に高さ変更するカスタムを行うことが出来ます。

またトレイはキャスターを取り付けられるように設計されているので、キャスター付きの可動什器への変更も容易です。

別注色対応も可能なので、ブランドイメージに合わせたカラーの什器を生産することも可能です。トレイにはシルク印刷もしくはシールにて企業ロゴなどを入れることで、メーカー様の専用什器として販売店様の備品扱いされることを防ぐことが出来ます。

▼販促パーツを使ったアレンジ

東具の販促パーツと組み合わせることで、様々なアレンジを施すことも可能です。例えばハンガーフック12連などをサイドに引っ掛けて、関連商品を陳列したり、ミニのぼりや合紙のバックボードを組み合わせたりして販促効果を高めるアレンジが可能になります。

採用事例の紹介

ステンレスボトルは容量別のサイズ展開をされているので、大きなサイズでも対応できるように最下段の支柱を430㎜に変更しています。また、カラーはアイボリーやイエローグリーンで作成する事で、プラスチックの無機質さを感じさせない、優しい雰囲気の什器になっています。トレイの長側面にはロゴをシルク印刷しています。

一番上のトレイには2㎜合紙のバックボードを取り付ける定番の仕様を採用しています。支柱を差し込む部分に入れて固定し、切れ込みを入れて折り曲げることでボードが反り曲がってしまう事を防いでいます。

今回ご紹介させていただいた事例のように、自社の商品でオリジナルの可動式4段什器を採用したいとお考えの方や、ご興味を持っていただいた方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声がけくださいませ。