既存の盗難防止パーツ

「盗難防止パーツ」とは、商品テスター等と陳列什器を固定することで、落下や盗難を防ぐ役割のツールです。「SP-1S」と言われるステンレス製の配線止め金具が、盗難防止の定番パーツとして使われています。

SP-1Sはスポンジテープの貼付け面が２つに分かれているような構造になっており、真ん中の繋いでいる部分を折り曲げることが可能です。折り曲げて角度を付けることで、円筒面に抱き着かせるような形ではりつけることが出来るので、曲面にも使用できるパーツです。

しかし、金属であることと、スポンジテープを使っていることで、パーツとしての存在感が大きく、目立ちます。プラスチック製の「ミラクルベース」という固定パーツもありますが、白色なのでこちらも存在感があります。またミラクルベースは平面にしか貼り付けることが出来ないので、使用できる商品が限られてしまいます。

柔らかい半透明の新しい固定パーツ

課題を解決できる、新しい固定パーツとして開発されたのが「ソフトベース」という柔らかい半透明のパーツです。

既存の固定パーツとは違い、ボトルやペンなどの曲面があるパーツにもピッタリと貼り付けることが出来て、粘着シールも含めて半透明なので目立ちにくいという特長があります。

柔らかいプラスチックパーツということでポリエチレン製だと思われる方もいらっしゃいますが、材質はEVA樹脂です。EVAはポリエチレンよりも弾力性と柔軟性がある丈夫な素材で、靴底やサンダルなどの材料としても使われています。対候性にも優れているので変色などの表面劣化を起こしにくいという特長もあります。

引っ張られた時の強度面が心配な方もおられると思いますが、下記の画像の様に、1ｋｇの重りを垂直に吊り下げても千切れることはありませんし、シールもはがれることはありません。

ソフトベースの使用例をいくつかご紹介させていただきます。

▼化粧水などのテスターの落下・紛失防止パーツとして

▼黒い製品の盗難防止パーツとして

今回はソフトベースの特長と使用例についてお話させていただきました。この記事を読んでソフトベースに関心をもたれた方は、是非ご連絡くださいませ。