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2025.06.12仕事・スキル

【EXCEL術】どこで使うの?あまり使われない数字に関する関数

こんにちは。開発チーム 加藤です。
今回は、あまり/ほとんど使われませんが、もしかしたら特定の場面ではとても便利かもしれない数字に関する関数をご紹介します。

アラビア数字をローマ数字に変換するROMAN関数

普段使用されている「1・2・3・4・5・・・」という数字の表記はアラビア数字と呼ばれています。
このアラビア数字をローマ数字「I・II・III・IV・V・・・」に変換する関数がROMAN関数です。

=ROMAN(”アラビア数字”)

このように=ROMAN(1234)と入れるとローマ数字のMCCXXXIVに変換されます。
*ローマ数字の記号 I:1、V:5、X:10、L:50、C:100、D:500、 M:1,000

余談ですがアラビア数字はインドで生まれアラビア世界で発展しヨーロッパに伝えられたため、ヨーロッパではアラビアの方の数字と認識されアラビア数字(Arabic numerals)と呼ばれるようになったそうです。ただ現在のアラビア語圏で使用される数字は「東アラビア数字」でアラビア数字とは異なる形をしています。

ローマ数字をアラビア数字に変換するARABIC関数

古代ローマ時代に公式文書や建築物の年号で使われていたローマ文字を現在使うことは稀ですが、時計の文字盤や映画やゲームの番号で使われることがあります。(例えば、スクウェア・エニックス社のFF XVIなど)
0が存在しないことや大きな数字を書くのが面倒ということなどから、ローマ数字は実用的な場面では使われなくなり、代わりにアラビア文字が普及していきました。
ローマ数字に不慣れな人は、大きな数字になるほどローマ数字を読むのが困難になりますが、その時に活躍するのがARABIC関数です。

=ARABIC("ローマ数字")

このように=ARABIC("MCCXXXIV")と入れると1234と変換されます。
*カッコの中のローマ数字の前後には「"」を入れないとエラーが起きます。

漢数字に変換するNUMBERSTRING関数

日本や中国などの漢字を使う地域では、数字を漢字で表記することがあります。
その時に便利なのがNUMBERSTRING関数です。

=NUMBERSTRING("アラビア数字",1)

=NUMBERSTRING(1234,1)と入れると千二百三十四に変換されます。

=NUMBERSTRING("アラビア数字",2)

=NUMBERSTRING(1234,2)とすれば数字を改ざんされないように銀行などで使用することが多い「壱・弐・参・・・」の漢数字で壱阡弐百参拾四に変換されます。

タイ語バーツ表記に変換するBAHTTEXT関数

なぜエクセルに他の言語はなくタイ語のバーツ表記に変換する関数だけが存在するのか不思議ですが、アラビア数字をタイ語のバーツ表記に変換するエクセルがあります。

=BAHTTEXT("数字")

=BAHTTEXR(1234)と入れると1234がタイ語で表記されました。

タイ語はわからないので正誤を確認するためにgoogle翻訳にかけてみました。
そうすると1,234バーツと翻訳されました。
この関数はアラビア数字をタイ語表記するだけではなく、後ろに「バーツ」と付き、例えば「1234」を変換すると「1234バーツ」とタイ語で表記されるようです。

2進法にするBASE関数と10進法にするDECIMAL関数

2進法と聞いて「学校のときに出てきたような…」と思われる方が多いのではないでしょうか?
2進法は0と1のみで表す方法で、コンピューターなどで使われています。

2進法の他に16進法も良く使われていて、コンピューターの他に色の表現に使われています。
例えば赤(red)はRGBコードでは「R:255 G:0 B:0」と表し、16進法のHEXでは#ff0000と表します。
*HEXは16進法で6桁ですので、16の6乗=16,777,216色表現できます。RGBも同じく256の3乗(R/G/B)の16,777,216色表現できます。

10進法を他の進法に変換する
=BASE("10進法の数字","基数")

=BASE(1234,2)と入れると10011010010に変換されました。
例えば2を16に替えると16進法に変換され4D2と表記されます。

他の進法から10進法に変換する
=DECIMAL("他の進法の数字",基数)

=DECIMAL(10011010010,2)と入れると1234に変換されました。

2を16に替えると16進法から10進法に変換されまず。
=DECIMAL("4D2",16)と16進法の4D2を10進法に変換すると1234と表記されます。

実戦でも使えるかも?しれない割り算の商と余りを求める関数

割り算の商とは割り算をして出てきた答えで、余りは割り切れなかった数字です。
小学生で習う範囲ですが、意外と社会人になると電卓を使って計算することが多くなり、「余り」を出すことが少なくなります。

商を求める関数
=QUOTIENT("割られる数字","割る数字")

=QUITUEBT(1234,7)と入れると1234を7で割った時の商が出ます。

余りを求める関数
=MOD("割られる数字","割る数字")

=MOD(1234,7)と入れると1234を7で割った時の余りが出ます。

この2つを組み合わせると次のような使い方ができます。

4,265個の小箱を大きなダンボール1箱に24個に入れて納品したい場合、ダンボール箱は何箱できるか?

答えは177箱で17個余ります。業務ではその17個を端数として1つのダンボールに入れて納品するので、ダンボール計178箱の納品となります。
QUONTIENT関数とMOD関数でセルを指定すると、小箱数と段ボール入り数が変わってもこちらの表を使って計算をすることができます。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介しました関数は、多くの人が使う機会が無いと思いますが、もしかしたら突然必要になる時が来るかもしれません。ぜひ、その時が来ましたらこちらをご活用いただけたらと思います。

Excelの関数は数百種類あり、実用的なものから今回ご紹介したようなどこで使うのかよくわからないものまで幅広く存在します。
今後もそれらの中から興味深い関数をご紹介できたらと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

投稿者

加藤

企画開発部 開発チーム

加藤

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