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2021.12.14仕事・スキル

【Illustrator 2022】強化された3D機能を試してみました【新機能】

はじめに

Adobe MAX 2021にてCC 2022がリリースされIllustratorの最新バージョン、2022(Ver.26.0)が公開されました。
今回のバージョンアップで大幅に強化されたのが3D機能になります。
正直、Illustratorの3D機能はデザイナーでも使う機会はほとんどなくおまけ程度でしかなかったのですがIllustrator 2022では「ちょっと使ってみたい!」と思えるほどに進化しています。

今回はIllustrator 2022の3D機能で強化されたポイントについてまとめてみました。

3D効果の強化ポイント

Illustrator2022から3D効果が[3Dとマテリアル]効果としてアップデートされています。
旧バージョンとの互換性を保つために従来の3D機能は[3D(クラシック)]として残されているようです。

Illustrator 2022で強化されたポイントは以下になります。

  • 3D効果のパネルが刷新され、使いやすくなっている
  • マテリアルを使ってアートワークにテクスチャを適用できる
  • 環境光などでアートワークを照らし、影を作れる
  • 「膨張」が追加され、滑らかな押し出しを作成できる
  • レイトレーシングでのレンダリングができる

では、強化ポイントを順番にみていきましょう。

●3D効果のパネルが刷新され、使いやすくなっている

コントロールパネルから「効果」→「3Dとマテリアル」から3D効果のパネルを表示できます。

オブジェクトの回転、押し出し、回転体、ライトなどの3D効果を平面のオブジェクトに簡単に適用し、
3Dグラフィックを作成できるようになりました。
さらに、マテリアルやレンダリングオプションが 1 つの3Dパネルに集約されており、より直感的に使いやすくなっています。 

●マテリアルを使ってアートワークにテクスチャを適用できる

コントロールパネルから「効果」→「3Dとマテリアル」→「マテリアル」を選択します。

マテリアルは50種類以上のプリセットが用意されており、オブジェクトにさまざまな質感を加えることができます。
マテリアルによって変更できる効果は異なりますが、スライダーを調整するだけで色を変えたりシワを深くしたりリアルな質感の調整が簡単にできるようになっています。

●環境光などでアートワークを照らし、影を作れる

コントロールパネルから「効果」→「3Dとマテリアル」→「ライト」を選択します。

プリセットから影の種類を選択し、スライダーを調整するだけで細かな陰影の調整ができるようになっています。
「シャドウ」をONにすることで地面に影を落とし込むことができるのでよりリアルな3D表現が可能です。

●「膨張」が追加され、滑らかな押し出しを作成できる

コントロールパネルから「効果」→「3Dとマテリアル」→「オブジェクト」を選択、「3Dの種類」から「膨張」を選択します。

「膨張」を使用することで角に丸みを持たせたものを作成できるようになりました。
これによって、ふっくらした表現や、角にライトを当てることによってより現実に近いリアルな表現ができるようになっています。

●レイトレーシングでのレンダリングができる

コントロールパネルから「効果」→「3Dとマテリアル」を選択、3Dとマテリアルパネルの右上にあるレンダリング用のボタンを選択します。
ボタンの右にある下矢印を選択することで、画質の設定などのオプション設定をすることができます。

平面オブジェクトに3D効果を適用した後、レイトレーシングでのレンダリングを用いてより簡単に、より高品質でリアルな3D画像を作成できます。
しかし、レンダリングは非常に負荷がかかる作業になるのでパソコンのスペックによっては動作が重くなる場合があります。

Illustratorの旧バージョンとの互換性について

Illustrator2022では以前の3D機能も【クラシック】として残っており、互換性が保たれています。
そのため、旧バージョンで3D効果をつけたデータはIllustrator2022で開くことは可能です。

しかし、旧バージョンには新しい3D機能は搭載されていないため、Illustrator2022の3D機能で作成したデータは旧バージョンで開くとエラーが出てしまい編集することはできません。

3D機能に限った話ではありませんが、新機能を使用する場合は旧バージョンとの互換性には注意するようにしてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
正直、今までほぼ使い道がなかったIllustratorの3D機能が、今回のバージョンアップで大幅に進化し、ようやく実用レベルに進化したように感じました。

その反面、高度な3D効果をかけられるようになったことによってパソコンのスペックも要求されるようになり、ストレスなく動作させるためには高スペックのパソコンを用意する必要があると思います。

投稿者

久保田

企画開発部 西日本デザインチーム

久保田

走るデザイナー。
趣味はマラソン、トレイルランニング。

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