2022.06.14ものづくり
物流センターの便利道具たち Vol.2
こんにちは、生産管理部の渡邊です。
今回は前回に引き続き、物流センターで使用している便利道具をご紹介させていただきます。作業現場で使用される頻度の高いカッターについてと、あまり聞き馴染みがないかもしれませんがボール盤という道具(機械)についてご紹介致します。
カッターナイフ
様々な作業場で使用されている工具の代表的存在であるカッターですが、物流センターでは刃を折らないタイプのカッターを使用しています。
1枚刃になっており、折れなどで刃の部分が商品に混入することを防いでいます。女性でも扱いやすくパートさんたちからも好評で長く活用しています。替え刃(別売)もあるので切れ味が悪くなってきたり、劣化したりした際の交換も容易で、金額もお手頃価格でお薦めです。
手軽に使用できるものとはいえ刃物は刃物ですので、取り扱いには十分気を付ける必要があります。加工場では主に、入荷してきた箱を開けるためにテープを切る、結束されている段ボールの束を解くために紐を切る、パレットに積まれた商品を固定するために巻かれているラップ(ストレッチフィルム)を解くためにラップを切るなどの際に使用しています。頻度としては少ないですが、ケガなどのリスクを考えて手袋の着用や定期的な指先の確認などを行っています。
また前回ご紹介させていただいたプラスチックスクレーパーの管理方法と同様にリールキーを取り付けて紛失を防止し、番号を付けて管理することで、誰が、いつ使用し、返却されているかをトレースできるようにしています。
ボール盤
こちらは道具というよりは割と大きめな機械になりますが、ボール盤とは木材や金属、プラスチックなどに穴を空けたり、穴を掘り広げたりするための工作機械です。
弊社では、穴をあけるためではなく、圧入加工時に使用します。圧入とは簡単にいうと押し込む作業のことです。卓上タイプの小型のものを使用して作業机の上に置いて加工を行います。使用例として自社製品の75Φポールスタンドでご説明します。こちらはパイプ製のミニ幟などの土台となるスタンドパーツです。
こちらの商品を完成させるにはポールスタンドの底部分にウエイトとなる錘をはめ込まなければならないのですが、はめ込んだ後に錘が外れないようにする為のツメがついているため、指の力で押し込むには相当な力が必要になります。
1個や2個であればそんなに大変な作業ではないのですが、100個、1000個と数を重ねていくにつれて、少しずつ負荷が蓄積し親指に力が入らなくなっていきます。この問題を解消するためボール盤の、上から下に力が加えられる機能を活用して、力を必要とせずに圧入作業を行えます。もちろん先端の部分はドリルを使うと傷がついてしまうので、圧入用に先端が平らになっている自社製のパイプを必要な長さにカットして使用しています。
実際に使用している内職さんも、初めのうちは「手の方が早い!」といってなかなか使っていませんでしたが、ボール盤を使用した加工方法を説明し、負荷の軽減と効率について理解してもらうことで皆さんボール盤を使用してくれるようになりました。確かに1個だけを作成する時間としては手の方が早いですが、数をこなしていくうちにペースは落ちていき一日を通した結果的にはボール盤を使用したほうが数は上がるようになり内職さんの負担も減りました。
いかがでしたでしょうか。
カッターナイフは誰もが使用したことがある便利な道具だと思いますが、使い方を誤れば簡単に人が傷ついてしまう危険な道具でもあります。実際に工場や大型スーパーなどでのカッターナイフによる事故は多く、特に20代~30代前半の若い人たちが当事者となる事故が多いようです。手軽に扱える分、リスクも多く潜んでいますので事故防止に向けて十分に気を付けながら活用していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。