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2022.12.13ものづくり

物流センターの便利道具たちVol.4

こんにちは、生産管理部の渡邊です。

今回も物流センターで活用している便利道具についてご紹介したいと思います。

パレットプーラー

パレットクランプとも呼ばれるパレットを引き出すための道具です。

コンテナやトラックの荷台から、商品が積載されている木製パレットを降ろす際に、中央の柱になっている部分を挟んで引っ張り、奥から手前に引き出してくる道具です。フォークリフトの爪が届かなかったり、奥にあるパレットを取りたい時などに使用します。

高床式倉庫(プラットホーム式)であれば、倉庫の床とコンテナやトラックの荷台の高さを調整し、フラットにすることで、ハンドリフトなど小型の荷役機器(荷物を運ぶ機械)をそのままコンテナやトラックの荷台に乗り入れて奥のパレットを取り出すことが出来るのでパレットプーラーは不要です。

しかし低床式倉庫の場合、床とコンテナやトラックの荷台に段差ができてしまい、ハンドリフトなどを乗り入れることができません。その場合は、リフトの爪が届かない位置のパレットは人力で押し出したり荷物を一度ばらして運び出したりしなければいけません。しかしパレットプーラーがあれば、奥のパレットにパレットプーラーを取り付けてフォークリフトで引き出して運ぶことができるので、商品入荷時の時間効率が大幅に改善され、作業の安全性も高まります。

パレットプーラーは引っ張ることで挟みこむ力がより強くなるという構造になっており、重たい荷物も引っ張り出すことができます。

人力で動かすことが困難な重たい荷物がコンテナの奥の方に眠っているときなど重宝します。

治具(ジグ)

治具という言葉は聞きなれない方も多いかと思いますが、英語の「jig」という言葉の当て字で、「加工や組み立ての際に部品や工具の作業位置を指示、誘導するために用いる器具の総称(wikipediaより)」です。ということでここでは自社で使用しているオリジナル治具の一部をご紹介させていただきたいと思います。自社で使用する治具はどちらかと言えば補助工具という意味合いが強いので予めご了承ください。職場や業界によって治具という言葉に対するイメージは異なりますが、「jig」を直訳すると「切削工具を導く装置」なので金属加工などに使用されるイメージが強いように思います。

こちらはワイドクリップとクリップにジョイントをはめ込むために作成された治具です。

ワイドクリップとクリップ、ジョイントをそれぞれの場所にセットし、トグルを手前に動かすことで一瞬ではめ込むことができます。治具が作成される以前は、クリップとジョイントを手にもってプラスチックハンマーで叩いてはめ込んでいましたが、このやり方には指を挟んで怪我をしてしまう可能性があり、クリップとジョイントの角度をピッタリ合わせないとうまくはまらない上に、力加減も難しく、なかなか難易度の高い加工でした。更に上下のクリップを片方ずつはめ込まないといけないので、作業時間もかかっていました。しかし、治具を作成してからは誰でも安全に、かつ、簡単に加工を行えるようになり、上下のクリップのはめ込みを一度に行うことが出来るので加工にかかる時間も半分以下になりました。

こちらは印刷物の指定された位置にマグネットシートを貼り付けるために使用した治具です。

マグネットシートを貼る位置が明確に決まっており、ズレてしまうと店頭に貼り付けることが出来ない、組み立てることが出来ないなど仕様に影響を与えてしまいます。
この加工を正確に行うために2つの治具を使用しています。

①まずは印刷物を固定するために外側を机にセットします。そして外側の治具に合わせて印刷物を置きます。
②印刷物の上から穴が開いた内側の治具を被せて、穴の両端にマグネットシートを貼り付けます。
③内側の治具を外します。4か所マグネットシートが貼られていることを確認します。
④完成品。こうすることによって左から何mm、上から何mmなどいちいち物差しなどで測りながら作業をしなくても決まった位置に貼ることができます。

治具を活用するメリットとしては次の3点が挙げられます。

  • 手先の器用、不器用を問わず誰でも加工できる
  • 手加工でも同じ品質の商品に仕上がる
  • 加工時間を短縮できる

治具は品質、精度の向上や均質化、生産性の向上など、同じ商品を繰り返し加工する場合には素晴らしい効果を発揮してくれます。しかし、使用する人が限られるような治具や同じ品質にするために工夫が必要になるような治具は良い治具とは言えません。

品質や効率の面から見ても、治具を活用できるかどうかで品質や生産性は大きく変わります。納期、数量、難易度など様々な条件を踏まえた上で、加工ごとに適した治具を作り出すことが何より重要になるのではないかと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。今回はあるのとないので作業効率や作業の質が大きく変わる物流センターの便利道具たちを紹介させていただきました。
このような器具は日々進化し、物流の仕事を大きく変えてくれます。
これからも、高品質な製品をご提供できるよう、よりいい道具を取り入れ、継続して使用しながらいい商品を提供できるように心掛けてまいりたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

投稿者

渡邊

生産管理部 生産管理課

渡邊

生産管理部 課長。
海で波の音を聞きながらのんびりと釣りをするのが好きです

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