こんにちは。開発チームの加藤です。
今回のEXCEL術は時間に関する関数と単位の変換に便利なCONVERT関数です。
まずは勤怠管理表の作成を例に時間に関する関数をご紹介いたします。
Excelで時間を入力するときは、セルの書式設定で、時刻を選び、時間表示に設定します。
まず、稼働時間を計算です。
就業時間から始業時間と休憩時間を引きます。
関数は引き算になります。
="就業時間"-"始業時間"-"休憩時間"
時と分を異なるセルに表示したいときは、HOUR関数とMINUTE関数を使います。
時は=HOUR()
分は=MINUTE()
多くの給与計算の場合、稼働時間に時給をかけて給与を算出します。そのため、分を時で表記する必要があります。
そこで異なる単位を自動で変換してくれるCONVERT関数を使います。
=CONVERT("元の値","元の単位","変更後の単位")
今回は分を時に変換するので、=CONVERT(値,"mn","hr")となります。
単位の表記は、CONVERT関数を使用すると自動で表示されるので、その中からあてはまるものを選びます。
時は変換する必要がないので、33分を時間に変換した値にそのまま7時間足します。
時間計算で出した値に時給をかけて、その日の給与を計算します。関数は掛け算になります。
="時間計算の値"*”時給”
給与計算を15分単位で切り捨てで行う場合は、CONVERT関数で変更する前にFLOOR関数で端数を切り捨てます。
=FLOOR(”値”,"基準の数値")
今回は15分を基準の数値とします。この時、00:15を"で囲う必要があります。=FLOOR(値,"00:15")
端数を切り上げる場合はCEILING関数を使います。
今回は=CEILING(値,"00:15")となります。
応用編:CONVERT関数で変換できる単位
CONVERT関数は時間以外も様々な単位の変換ができます。
長さや重さなどを測る単位は、日本を含め、多くの国がメートル法を採用していますが、経済大国であるアメリカ合衆国はヤードポンド法を採用しています。アメリカ以外の英語圏諸国のメートル法を採用している国でも、一部分野では慣例的にヤードポンド法を使用しているものもあります。
そのため、アメリカやイギリスなどの英語圏諸国から輸入した製品などの単位がヤードポンド法で表記されていて、大きさや重さなどがわからない、ということも多々あります。そのような時に、Excelで変換表を作り、変換後の単位に=CONVERT("元の値","元の単位","変更後の単位")と関数を入れるだけで、単位の変換が簡単にできます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
このようにエクセルを使用することで、間違えやすい時間の計算や、単位の変換を自動で行えます。
今後も、皆様のお役に立つようなExcel術をご紹介できたらと思います。