2020.10.16仕事・スキル
【初心者必見】CIって何?ロゴのガイドラインの話
はじめに
こんにちは、グラフィックデザイナーの久保田です。
突然ですが、「CIって何?」と聞かれて答えられますか? 一般的にはロゴ同義語として認識されていますが、正確にはCI=ロゴというわけではありません。 本コラムでは、知っているようで意外と知らないCIのことやロゴの種類、ロゴを扱うに当たってとても重要な要素の一つになってくるロゴのガイドラインの基本について解説していきます。
目次
1. CI(コーポレートアイデンティティ)って何?
2. なぜCI(コーポレートアイデンティティ)を導入するのか?
3. ロゴを構成する要素
4. ロゴのガイドラインについて
5. まとめ
1.CI(コーポレートアイデンティティ)って何?
CIとはコーポレートアイデンティティ(Corporate Identity)の略です。 企業文化を構築し特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、またわかりやすいメッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略の一つです。
CI計画を実行するにあたりその企業を象徴するシンボルマークやロゴを策定することが多いため「CIとはロゴを作成すること、新しくすること」と誤解されることがありますが、その本質は企業文化を高め顧客をはじめとする関係者や企業、社会とよりよい関係を気づくことが本来の目的です。 CIには企業理念やロゴ、スローガン、従業員の行動指針など企業が社内外に発信するさまざまな要素が含まれています。
ロゴマークはあくまで企業理念を象徴するシンボルの一つです。
2.なぜCIを導入するのか?
CIを形づくるロゴや企業理念、スローガンなどは企業の考えや行動指針などを社内外に明確に伝達するための優れたツールとなります。 CIを導入することで企業のブランドイメージを統一し、一般への認知度を高めることができ、競合他者との差別化をはかることができます。 さらに、社内への企業理念や行動指針を浸透させ従業員の意識を高めることができます。 CIは企業の価値を高めるための重要な要素です。
3.ロゴを構成する要素
ロゴは以下の要素により構成されています。
シンボルマーク・・・・・・・会社を象徴する理念や、商品・ブランドの特徴、 あるいはその業種を象徴するものなどを図案化したもの
ロゴタイプ・・・・・・・・・企業名や商品名、ブランド名を示す文字を装飾的に意匠化したもの
コーポレートスローガン・・・企業や団体の理念や、目的を簡潔に言い表した覚えやすい句、標語、モットーのことです。
ロゴタイプやシンボルマークを組み合わせて図案化したものをロゴマークと呼ぶことが通例です。
単にシンボルマークとロゴタイプが並べられたものだけでなく、ロゴタイプの一部がシンボルマークになっているなど、ロゴマークにも多彩な表現が存在します。
4.ロゴのガイドラインについて
ロゴガイドライン(ロゴレギュレーションという場合もあり)とは、ロゴの使用規定でロゴが各媒体に掲載される際に守るべきルールのことです。 ロゴマークは企業のブランドイメージの代表でもあります。ロゴのガイドラインを設定して一貫性を持たすことで、ブランドのメッセージ、コンテンツ、ビジュアルなどブランド全体が統一されたコミュニケーションを図ることができます。そのため、ガイドラインが細かく決められていることがよくあります。
5.まとめ
普段なにげなく目にしている企業のロゴやデザインには、企業の存在価値、社会へのメッセージが込められています。CIは自社の企業理念に即したロゴやデザインなどでメッセージを発信し、企業としてのブランド価値を高めるという重要な役割があります。 企業のロゴを見かけた際にはどのようなメッセージが込められているのかを考えてみるのもいいかもしれません。