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2020.10.27仕事・スキル

負荷が掛かる販促物は耐荷重テストが必須です

はじめに

こんにちは、品質管理の辛嶋です。

品質管理のテーマの中で今回取り上げるのは、販売什器の「耐荷重テスト」です。

我々が販売什器を扱う上で、特に避けたいのが強度不足による破損です。
店舗に行ってしまったものを修正するのは非常に困難ですし、多大なコストもかかります。
それ以上に、お客様にも店舗様にもご迷惑をおかけしてしまうことは絶対に避けねばなりません。

もちろん、そうならないために、材質や構造のノウハウや経験値が活かされて設計されるのですが、
現場では、様々な要因で想定どおりに行かないことがあります。
例えば、実際に売り場に行くと、什器が重みに耐えかねて破損していたり、
形状が保てず崩れていたりと...残念な状態を見かける事があります。

そこで今回は、想定外の破損を起こさないために、
弊社が実施している「耐荷重テスト」について説明していきます。

目次

1.耐荷重テストとは
2.耐荷テスト前の取り決めについて
  ①使用する資材を決める
  ②負荷荷重を定める
  ③売場で積載する商品を用意する
3.最後に・・・

耐荷重テストとは

耐荷重テストとは、吊り下げ什器やフロア什器などの販促什器が、
商品を載せた状態でも品質を満たしているか確認をする為の試験です。

耐荷重テストを実施する際の取り決めとして

耐荷重テストを実施する際の取り決めとして
①    使用する資材を決める。
②    負荷荷重を定める。
③    売場で積載する商品を用意する。の3点が重要となってきます。

■①使用する資材を決める。
まずは同じ条件下をつくるため、量産する販促什器と同じ材質の用紙またはPET等の樹脂を用意します。その際にPP等の表面加工がある場合は、強度にも影響するため表面加工の条件も合わせる必要があります。また、両面テープやスポンジテープも品質を担保する重要な資材となるため、テープ類も量産と同じものを用意する事を忘れないようにします。

■②負荷荷重を定める。
次に販促什器に負荷をかける際の何倍荷重にするかを取り決める必要があります。売場では想定外の負荷がかかる場合もあり、また商品を手に取る際の負荷も想定しないといけません。だからと言って負荷をかけ過ぎると販促什器のコストが上がり過ぎてしまい、競争力が低下してしまいます。弊社では、『商品の上にさらに商品を積載される箇所』と『物理的に商品の上に積載できない個所』で負荷荷重を変えてテストをするようにしています。また、定めた負荷を掛けた上で、最低72時間検証して判断を行いますが、念のために検証後1週間は経過観察を行っております。

■③売場で積載する商品を用意する。
最後に負荷をかける重りについてお話します。左図にあるようにフック式の吊り下げ什器を重りのみで検証すると、フック先端に重りが偏ってしまい正しく検証が行えません。先端の一点に負荷がかかるのと、商品が分散して負荷がかかるのでは検証結果が異なりますので、商品の形状に合わせて検証するために実際の商品を用意することが重要となります。ですので、弊社社員より耐荷重テストのために商品をお借りしたいと話があった際は、積載する商品分の個数をお渡し頂ければ幸いです。

最後に・・・

今回は弊社で行っている耐荷重テストについて記載させて頂きました。
製造段階でいくら品質を作りこんでも設計段階で品質が担保されていないと、設置後に販促什器が破損する原因となります。
メーカー様の想いがこもった商品がより販売促進されていくように、デザインや設計部門とともに私たち品質管理部門も改善の意識を持ちながらものづくりしていきたいと思います。

投稿者

辛嶋

セールスプロモーション事業部 東日本エリア 品質管理

辛嶋

品質管理チームの次長。
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