2025.10.15Web
ウェブアクセシビリティとは?
Webコミュニケーション事業部の安田です。
先日、国勢調査がありましたがインターネット回答された方も多いと思います。私もインターネット回答を利用しました。私にとってはわかりやすく利用しやすかったですが誰でも同じように思うのでしょうか?視覚障害や色覚特性の方などは私たちと違うように見えていますがそれでも使いやすいのでしょうか?
今回はウェブアクセシビリティのお話をしたいと思います。
ウェブアクセシビリティとは?
デジタル庁の「ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック」には、「利用者の障害の有無やその程度、年齢や利用環境にかかわらず、ウェブで提供されている情報やサービスを利用できること、またはその到達度を意味しています。」と記載されています。
また、一般的に「ウェブアクセシビリティが確保できている」状態とは、具体的に次のような状態になることが望まれます。
● 目が見えなくても情報が伝わる・操作できること
● キーボードだけで操作できること
● 一部の色が区別できなくても情報が欠けないこと
● 音声コンテンツや動画コンテンツでは、音声が聞こえなくても何を話しているかわかること
とも記載されています。
なぜウェブアクセシビリティが必要なのか?
ウェブサイトは誰もが情報を得たりサービスを利用できますが、高齢者や障害のある方にとっては「見えない」「使えない」「理解できない」といった問題が存在します。
たとえば、スクリーンリーダー(画面読み上げソフト)に対応したWEBサイトの作りになっていないと視覚障害者には内容が伝わりにくくなりますし、マウスしか使えない設計では身体に不自由がある人は操作できません。
これらの問題は、誰にでも起こり得る一時的な状況(ケガ、老眼、小さな画面での閲覧など)でも影響します。
ウェブアクセシビリティは、一部の人のためではなく、すべての人が快適に利用できるウェブを実現するために欠かせない考え方です。
ウェブアクセシビリティのガイドライン
デジタル庁 ウェブアクセシビリティ導入ガイドブック
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/08ed88e1-d622-43cb-900b-84957ab87826/53f76eaa/20240329_introduction_to_weba11y.pdf
WCAG
Web Content Accessibility Guidelines(ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン)はインターネットの各種規格を策定・勧告している W3C(World Wide Web Consortium)という国際的な非営利団体が作成しているガイドラインです。
最新はWCAG 2.2で以下から確認ができます。
https://www.w3.org/WAI/standards-guidelines/wcag/
JIS X 8341-3
JIS X 8341-3 は正式名称を「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第 3 部:ウェブコンテンツ」といい、ウェブサイト、ウェブサービスなどのアクセシビリティに関する JIS 規格。
https://waic.jp/docs/jis2016/understanding/201604/
最後に
デジタル社会で今や当たり前のWEBサイトですが利用者に情報を届けたり、より良いサービスを提供するためにもう一度見直しをしてみてはいかがでしょうか?