医薬品や玩具、食品など幅広い業種のクライアントの販促支援を行う東日本セールスプロモーション事業部で主任を務める若手のホープ。現在は、化粧品チームに所属(本人曰く「元々、化粧品が好きだったからかもしれません…」とのこと)し、日々クライアントのニーズや課題に応える営業活動に取り組んでいる。
Works 事業について
クライアントのメールから
仕事が始まる。
ある日、新井のもとに一通のメールが届いた。内容は『新商品発売に向けた販促物提案のご依頼』。オリエンテーションの連絡だ。送り主は、東具と長年取引のある化粧品メーカー・PDC。新井はすぐにアポイントの連絡をとり、クライアントのもとへ向かう。
クライアントの担当者とは、何度も一緒に仕事をした間柄。商談は和やかな雰囲気の中行われる。新井は担当者の言葉に耳を傾け、気になったことをメモしていく。
商談を終えた新井に、打ち合わせの内容を尋ねてみた。
「今回はPDC様のスキンケアブランドのひとつである『ワフードメイド』の販促物の相談でした。
オリエンテーションの際には、実際に新商品を見せていただき、推しポイントやコンセプト、顧客のターゲット層を確認しながら、提案に欠かせない情報をヒアリングしていきます。その後、ヒアリングした情報をデザイナー・設計者と共有し、提案の軸となる骨子・コンセプトを考えていきます。」と語る新井。
ヒアリングしたクライアントの要望をいかにしてデザインやカタチに落とし込んでいくか?
デザイナー・設計者と部署の垣根を越えたブレストが始まった。
情報を共有し、
プレゼンに備える。
「今回の案件は、『ワフードメイド』という和の食材を用いた30~35歳の女性がターゲットのスキンケア商品。クライアントからは『販促物にも和モダンな要素を取り入れていきたい。』という要望をいただきました。日本という風土で培われた食材なんですけど、伝統とかを出すのは、店頭で映えないと思うんですよね。」と新井がヒアリングした情報を共有する。
「和モダンみたいなテイストはどうかな?トレンドを捉えて・・・」
「見た目がカワイイほうがターゲット受けしそう!」
「角ばった形状の方が、和のイメージがない?」
「じゃ、ここは丸くカットしよう!」
デザイナーや設計者からも様々なアイデアや意見が飛び出す。
「プレゼンでは、いつも2~3案を準備しています。スケジュールは限られていますが、今話したコンセプトに基づいて、それぞれで準備していくのが東具のスタイルです。」
営業職の新井は提案資料と見積書の作成を担当。準備に取り掛かります。
売り場を
イメージしていただくのが、
プレゼンのカギ。
いよいよプレゼン当日。「プレゼンは緊張する?」の質問に対し、新井は「もう慣れました。(笑)」と一言。プレゼンが始まると、彼女はクライアントに今回のディスプレイのテーマや特長を説明し、その後、デザイナーや設計者が準備したカラーダミー(売り場がイメージしやすいように、プレゼン時に必ず制作する販促物のサンプル)に新商品を陳列した。終始リラックスした様子で話す彼女の姿に、上司の「今、一番勢いがあるのは新井」という言葉を思い出した。クライアントの反応は上々。
東京支社に戻る途中、新井にプレゼンの出来を伺うと、「クライアントの要望と私たちのこだわりが上手くマッチした提案だったと思いますよ。」と笑顔で答えてくれた。
いろんな商品に携わって、
幅広い視野を持つ
人材になりたい。
その後、新井の笑顔の通り、クライアントから受注の連絡を受けた。何度か修正を重ね、ワフードメイドのディスプレイは完成。新井たちの手掛けたディスプレイは、各地の化粧品売り場で存在感を放った。新井はこの仕事のやりがいについて、このように答える。
「やりがいはクライアントの予想以上の提案ができた時、売り場で目立っていた時、そして、クライアントから商品の売上が伸びたとの連絡をいただいた時です。SPツールの役割は、商品を目立たせて、売上に貢献することですから。やはり目に見える数字で結果がでた時は嬉しいです。今後は大それた目標ではないですが、もっといろんな商品に携わって、幅広い視野を持つ人材になりたいですね。そして、いつかはチームを引っ張っていきたいです。」と、謙遜しながらもきちんと次なる目標を見据えている新井。彼女が化粧品販促物のプロフェッショナルと呼ばれる日は、そう遠くないのかもしれない。