2020.08.07Web
ユーザーデータ取得の問題
メルマガ担当ことWEBコミュニケーション事業部の安田です。
最近、Tik Tokの利用禁止や制限に関する話題を見かけます。政治的な部分は除いて、ユーザーデータの取得に危機感をもったり、リスク管理を行うのは今後IoTなどのIT技術が発展していくことを考えると非常に良いことだと思います。
Tik Tokでの問題の1つにアプリを起動していないのに位置情報を取得したり、クリップボードの内容を読み取ったりなど利用者の許可を得ないでユーザーデータ取得を行っていることがあげられます。通常のスマホアプリでは利用者にアクセス権などの許可を求めます。しかし、この問題はTik Tokだけではありません。一部のスマホアプリでは同じようなことをしているアプリがあります。
他にもTik Tokでは取得したユーザーデータを協力会社などに共有することが可能なところも問題視されています。例えば、極端な話なのでやってはいないと思いますが「連絡先」にアクセスできるので取得した連絡先を協力会社に提供することができます。Tik Tok利用者はこの内容に同意していることになっています。こちらの内容はプライバシーポリシーをご覧いただければ記載されています。(2020年8月4日時点)
他にもThird Party Cookie (サード パーティー クッキー)によるユーザーデータ取得も問題視されています。あるWEBサイトを閲覧したらそのWEBサイトの広告が頻繁に表示さるようになった経験はありませんか?恐らく、「ない」と答える人の方が少ないと思います。これはサードパーティークッキーによるものです。では、パソコンでそのような経験をして、スマホにも同じようにそのサイトの広告が表示されるようになった方(もしくはスマホからパソコンに影響)はいらっしゃいますか?クッキーはブラウザをまたいで利用できませんのでそのようなことはおきません。しかし、サードパーティークッキーや他の情報などを利用して、ユーザーが利用しているパソコンとスマホの紐づけをすることができるのです。それ以外にもWEB上での操作や閲覧履歴など色々な情報を収集されてしまうので問題視されています。このような問題から最近はサードパーティークッキーを自動でブロックしているブラウザもありますし、他のブラウザも段階的に対応しているのがほとんどですが自分でクッキーのブロック設定をすることも可能です。※Cookieは便利な技術でさまざまなところでWEBの利便性を高めてくれています。
このように見えないところでユーザーデータの取得が行われています。個人情報とは言えないまでも取得されたユーザーデータの利用方法によっては何らかの損害を受ける可能性があります。利用規約やプライバシーポリシーをよく確認したり、ブラウザやスマホアプリの設定を確認したりと自分でもリスク管理ができるように心がけていただければと思います。