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2025.07.15販促・マーケティング

販促什器トレンド図鑑 Vol.18【文房具向けハンガー什器No.2】

こんにちは。大阪紙器設計の原です。

様々な什器やPOP什器類を、トレンド情報を混ぜながらご紹介させていただく
「販促什器トレンド図鑑」のVol.18です。

前回のコラムで日本の文房具業界の市場は縮小傾向にあるとご説明いたしました。しかし、一方で好調な反応を見せてるイベントも存在しています。
2017年から行われてる文具女子博ですが2024年は来場者数が5日間で約52,000人(前年比15%増)と大きな数字を記録しています。

またロフトが2023年から行っている「文フェス」ですが2025年3月に行われた「文フェス 2025 SPRING」ではメーカー40社以上が参加し、来場者数は約6,800人となりました。
これは「文フェス 2024 AUTUMN」(約5,200人)と比べて約30%増加しています。

市場は縮小傾向であるものの、消費者にとって文房具とは「買う」だけでなく「体験する」事を重視する風潮が育まれていると考えられます。
ワークショップやPOPアップイベントの開催はリアル店舗への来店動機への強化に繋がる為、昨今のそれらの隆盛は小売店にも確実に追い風となっています。
特にハンガー什器は省スペース性に優れており、ポップアップ展開にも向いた什器です。
今回はどんな場所でも有効に使用できる文房具向けハンガー什器をご紹介いたします。

文房具向けハンガー什器①

スティックのりの陳列を想定した什器です。

紙の積層によって什器の左下に3次元的なカーブが出現しています。
これは「このようなカーブに対しても綺麗に糊を塗れる!」という事をアピールする狙いがあります。

最近のスティックのりには、シワになりにくいタイプ ・貼ってはがせるタイプ・  強力接着タイプ等様々商品が登場しています。
商品特徴を大きく什器で訴求する事で他社商品との差別化が容易になります。

文房具向けハンガー什器②

付箋の陳列を想定した什器です。

商品配置や什器全体のフォルムはスタンダードですが
什器の側面に厚みを持たせ、キャラクターの顔を回転するフックでぶら下げる事で全体的に可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
側面を半円状にえぐる事で什器の外側からもキャラクターの顔が目にとまるように工夫しています。

売り場での什器サイズや配置したい商品の量は決まっている事が大半であり、什器全体の形状にデザイン性を持たせるのが困難である事は少なくありません。
しかしこちらの什器のようにちょっとした仕掛けを施すだけでも、商品の魅力や世界観を大きく引き出すことが出来ます。

文房具向けハンガー什器③

見るからにゴツゴツ感を感じるこちらの什器は、登山やキャンプ等のアウトドアで使用する頑丈でタフな文具の陳列を想定しています。
「アウトドアで文具を使うの?」と思われるかもしれませんが、昨今は耐洗紙で出来たメモパッドやアウトドアで使用する布テープ等、屋外使用を想定した文具も存在しています。
当然ながらそのような製品は通常の文房具と比べて新しい需要を持っているため、世界観を直感的に伝える事が重要になります。
こちらの什器は岩肌のような立体を左側に配置し商品を陳列する箱もカクカクな形状にすることで商品の使用シーンと堅牢さを主張させてます。


文房具向けハンガー什器④

厳密にはハンガー什器ではありませんが、省スペースで棚に置かないで使用できる什器としてご紹介いたします。

こちらの什器は棚のプライスレールに引っかけて使用するペン類を陳列する什器です。サイズが小さいもののテスタースペースを確保しており、訴求の少なさも什器下部をめくれる仕様にする事で必要な面積を確保しています。

ペン類の売り上げが好調である事は前回のコラムでもお伝えしましたが、裏を返すとそれはペン売り場が密集状態になっており売り場の獲得難度が上昇している事を意味します。
写真の什器のように棚に置かない什器であれば小売店への導入率を高めることが出来ます。



最後に

以上、文房具向けハンガー什器を幾つかご紹介致しました。

文房具は「書く」「切る」「貼る」等アナログなツールが大半を占めています。
これらのツールに対してデジタルネイティブと称されるZ世代やα世代はどう反応しているかというと意外にも「アナログ回帰」という好反応を示しているようです。
手帳デコのように自己表現ツールとして文具を使用してSNSに投稿されている例や、文房具ではありませんが富士フイルム「チェキ」の再ブームが起こった事はそれらの世代の人たちにもアナログツールに価値を見出していると考えられます。

特にα世代は超デジタルネイティブの世代・タイパ重視の世代と言われており、触れる事、作る事へ新しい価値観を見出しています。「タイパなのにアナログ?」と思われるかもしれませんが「あえて手間をかけることが贅沢」という考え方も並存しているようです。

それらの価値観に存在している共通事項はリアルでの体験です。
昨今は非常に便利なAIの出現もありデジタルの隆盛はとどまる事がありません。しかしリアルでの体験はデジタルでは決して味わえないモノです。
小売店の役割が単なる購入先ではなく体験の場所としての付加価値を消費者にもたらすにつれて、販促什器の重要性はますます高まると予想されます。

弊社の大阪・東京・福岡のショールームには最新の実績物の他、
実際に製作した文房具向けのハンガー什器も多数展示しております。
ご興味のある方は、各拠点の東具営業までお気軽に見学をお申し出ください。

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

投稿者

原

企画開発部 西日本設計チーム

西日本設計チーム係長
特技は折り紙。好きな言葉は「枯れた技術の水平思考」

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