2022.06.14Web
まだ見えないWeb3
WEBコミュニケーション事業部の安田です。
先日、経済財政運営の指針「骨太の方針」で、Web3の推進に向け環境を整備する方針を盛り込むとのニュースがありました。日本だけでなく他の国でも推進する動きがあり何かと話題な「Web3」。今回は「Web3」について個人的な見解を書かせていただきます。
Web3は概念では?
現在のインターネットの形をWeb2、次世代のインターネットの形をWeb3と表現していると思うので「Web3」はまだ定義されていないというよりWeb3の時代がきていません。しかし、「Web3」というと「ブロックチェーン技術を使った次世代のインターネット」のようなイメージをする人が多いと思います。Wikipediaにもそのように記載されています。
個人的に調査したところ、2006年のニューヨークタイムズの記事に「Web3.0」の記載があります。恐らく内容はTim Berners-Lee氏が提唱するセマンティックウェブという次のインターネットのことを書かれているのだと思います。同氏が「Web3.0」と言ったのか記者が「Web3.0」と表現したのかはわかりませんがこのときはブロックチェーン技術の「Web3」とは別の「Web3」です。
Web3はブロックチェーン技術を使ったインターネットに定着しつつありますが、Web3は「次世代のインターネットの概念」であって、その実現に一番近いのがブロックチェーン技術を使った次世代のインターネットだと思っています。
Web3はどのようになるか?
Gavin Wood氏がMediumに記した「Why We Need Web 3.0」を見るとGavin Wood氏はWeb2の問題点を指摘し、その問題点を克服した新しいインターネットの形(Web3)を提唱しています。管理者や情報管理のサーバーがないことなどを除いて現在できることをそのままできるようにする構想のようです。
しかし、Web3に関する記事を見ていると「ブロックチェーン技術を利用したサービス」のことを言っているように感じます。この2つは全く別のことですが上記で記した通りWeb3は概念なのでどちらが世の中に浸透し、私たちに関わってくるかによると思います。
最終的に「ブロックチェーン技術を利用したサービス」にWeb3は落ち着てくるのではないかなと思っています。