はじめまして。営業チームでデジタル販促関連の担当をしております重村と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
このコラムでは「デジタル販促」に関わる事柄をご紹介させていただきます。
世の中では「DX」「デジタル化」などの言葉が飛び交っており、販促の世界でも「WEB」「デジタル」が当たり前の世界になってきております。皆様の販促活動に少しでもお役立ちできる情報をお届けしたいと思います。
■OMOマーケティングとは??
「OMO」は「Online Merges with Offline」の略称で、日本語に直訳すると「オンラインとオフラインを融合する」という意味になります。もう少し具体的にいうと「ネット上とネット以外の店舗などの垣根を超えたマーケティング概念」と言われています。
人々はスマートフォンなどあらゆるデバイスを通じて常にオンラインでつながり、完全なオフライン環境は無くなります。IoT技術が社会全体に浸透すれば、デバイスだけでなく家電や自動車など、人が利用するあらゆる製品やサービスがオンライン化します。
「OMOマーケティング」はこのような社会のITインフラを前提とし、顧客から獲得した豊富なデータを分析し、顧客によりよい体験を提供し続けるために必要な手法です。
オンライン・オフラインを分けずに一緒のものとして、マーケティング戦略を構築していくということが「OMO」の基本的な考え方になります。
■O2Oとは??
OMOと似たワードで「O2O」というものがあります。
「O2O」は「Online to Offline」の略称で、日本語に直訳すると「オンラインで集積したデータや顧客情報をもとに、リアル店舗(オフライン)へ送客をすること」という意味になります。
実際の施策としては、スマホのプッシュ機能で近くの実店舗のセール情報を配信したり、WEBサイトあるいはアプリから実店舗利用が可能なクーポンを配布したりといったことが含まれます。
■OMOとO2Oの違いは??
「OMO」と「O2O」について簡単にご説明をしましたが、両者の違いについてもう少し解説をいたします。
「OMO」=オンラインとオフラインを分けずに一緒のものとして考える
→垣根なく両者の境界を超え、ユーザーの購入行動や情報を把握し、ユーザー目線で商品やサービス提供の戦略を考える。
「O2O」=オンラインとオフラインを分けて考える
→オフラインに誘導するためにオンラインを活用する。
世界では「O2O」がまずトレンド化し、続いて「OMO」に発展しました。
■OMOとオムニチャネルの違いは??
「オムニチャネル」も「O2O」と同様に混同されやすいキーワードです。
「オムニチャネル」とは販売戦略のことであり、言葉の意味としてはオムニ(すべての・あらゆる)チャネル(経路)となります。実店舗やオンラインショップ、企業サイト、アプリ、SNS、カタログ販売など、企業の色々な販売経路のサービスを統合し、一元的に管理し、販売促進につなげるといった戦略となります。
「オムニチャネル」は顧客との接点を増やす戦略が基本で、「OMO」のようにオンラインとオフラインを意識した手法ではありません。「O2O」のように顧客を購買に誘導するアプローチは行いません。
■OMOが注目される背景は??
スマートフォンの普及やIoT技術の進化により、社会のデジタル化が急激に実現していること、加えて、新型コロナウイルス感染拡大により、より広い領域でのデジタル化とオンライン化が求められたことにあります。
はじめは必要に駆られてオフラインからオンラインへ移行した消費者も、オンラインサービスにメリットを感じたケースが多く、ZOOMなどのWEBミーティングや店頭でのQRコード決済などもそうではないでしょうか。
オンラインの利便性をより追求してくるユーザーに対して、企業側はリアルとデジタルを融合し、あらゆるサービスを駆使した体験の提供を目指していく必要があります。「OMOマーケティング」によって顧客に価値ある情報を届け、常にコミュニケーションを図って継続的な関係を構築していくことが求められています。
■東具のOMOの取り組みは??
東具が得意としているサービス領域の「店頭販促」においても、コロナ渦以降で急激に「OMO」の考え方が求められるようになってきました。「店頭販促」は、他の領域と比べるとオンライン・オフラインの融合が遅れているといわれております。遅れている原因は様々かとは思いますが、変化を求められていることは間違いないでしょう。
東具でも「OMOマーケティング」を最重要項目として捉え、色々な取り組みをスタートしております。次回以降で東具がどのような取り組みを行っているかご紹介をさせていただければと思います。コラムをお読みいただいた方の中で、「OMO」に関する課題をお持ちの方がおられましたら、意見交換や情報提供の機会をいただけますと幸いです。
■最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
拙い文章で恐縮ではございますが、今後も「デジタル販促」に関わる情報をお届けしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。