作業場室内の気圧を高くすることで、外部からの埃や虫の流入を防ぎます。

空気には、気圧が高い方から低い方へ流れる特性があります。この特性を利用し、外よりも気圧が高い状態を作り出すことで、室内を陽圧状態に保ちます。室内への空気はフィルターを通して供給されるようになっており、人が通る入口などは、外に向かって空気が流れるようになるため、埃や虫が侵入しにくくなります。

この陽圧管理システムを活用している一例として、病院の手術室・ICUなどがあります。

外部からの空気を一切遮断し、より高性能なフィルターを使用することで病室を無菌状態に保ち、周囲の汚染から守る必要がある抵抗力の弱った患者様のために活用されているそうです。

左のGIF画像は弊社の見学通路にある微圧調整ダンパーという設備で、室内の気圧を一定に保つために設置しています。室内の気圧の方が高いため、空気が室外に向かって流れていることが分かるかと思います。

静電気による塵や埃の吸着を防止します。
こちらも病院や食品を取り扱うクリーンルームなどで広く扱われています。

自然光下で見るものに、より近い環境で作業、検品できるようにしています。
肌の色やモノの色がより自然にくっきりと見えるため、印刷物やパッケージの検品時に色ムラなどを発見しやすくなっています。

作業場にWEBカメラを2台設置することで、弊社の各支店から作業状況をリアルタイムで確認することができます。

例えば、東京から「作業しているところを確認したい。でもこのコロナ禍で遠距離の移動はしづらい」といった場合に、弊社東京支店からインターネットを通じて、WEB上で作業風景をご確認いただけます。また、ズームイン、ズームアウト、360°の首振りもできるため気になるところがあれば細部までご覧いただくことが可能です。

作業場が３階にあるため、資材や商品、完成品などを上下に移動する際に使用します。
作業場で荷物を受け取る際には二重シャッター構造になっており、片方のシャッターしか開かない仕組みにすることで、１階から上がってくる虫の侵入を防ぎます。

室内の設備ではありませんが、ご訪問いただいたお客様が、室内に入ることなく作業場をご確認いただけるように見学通路を設けております。作業場に入室していただくためには、前回ご説明したような取るミングやエアーシャワー、そして着衣、着帽などいくつもの工程を踏んでいただかないとならないため、外部からでも室内を見学できるようにしています。