2022.04.12仕事・スキル
【注目度をあげる】誘目性の高い色とは?
はじめに
こんにちはデザイナーの久保田です。
店頭販促において「目立つ」ということはとても重要な要素の一つです。
そして、目立つPOPを作るために特に重要な要素になってくるのが「色」になります。
なぜなら、人間はモノを認識するときに形よりも色のほうを一瞬早く認識すると言われているからです。
今回は人の注目度が上がるPOPを制作するために知っておいた方が良い「誘目性(ゆうもくせい)」について解説します。
誘目性(ゆうもくせい)とは
誘目性とは、特に周りを意識していない人に注目させる、発見させやすくする「人の注意を引きつける度合い」のことを表します。
特に、赤やオレンジ、黄色などの暖色系などは誘目性が高く、逆に青や緑、紫などの寒色系は誘目性が低いとされています。
例えば、交通標識で危険なことを表すのに赤や黄色が使われているのは、意識しなくても色が注意をひきつけてくれるからです。
他にも、無彩色よりも有彩色、黒より白のほうが誘目性は高くなります。
誘目性の高い色は、背景が黒、グレー、白のいずれでもはっきりとした色になります。
誘目性は潜在心理とも関係していて、例えばその商品の購入を考えている人がその商品の広告に注意が向くのも誘目性によるものです。
誘目性の高い色の例
街中などで、特に意識もしていないのに目を引くポスターや看板などを見かけることがあると思います。
それは、赤や黄色といった誘目性の高い配色になっているからです。
暖色系の誘目性の高さは、宣伝物・広告などでにおける暖色の使用頻度の高さからも解ります。
“危険”や“禁止”を伝える交通看板などは目を引きますよね。
誘目性が高い配色を選ぶと、遠くからでも認知しやすいため、例えば商品やお店が見つけにくい場所にある場合などは看板などに誘目性を意識した配色をすると効果的です。
誘目性の低い色の例
青や緑、紫などの寒色系を使うと誘目性は低くなります。
目立たせない・落ち着いた配色を目的とする場合は、寒色は効果的に働きます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
誘目性の高い配色にしたい場合は無彩色よりも有彩色、特に高い彩度の色を使い、色相は全般的に寒色より暖色を使うと効果的です。
デザインにおいて、より注目を集めたい部分には誘目性の高い色使いを意識するようにすると良いでしょう。