こんにちは。大阪営業部の上田です。
今回、私のコラムでは、私たち販促業界にとっても身近になってきたFSC®︎認証紙についてご紹介をさせて頂きます。
企業におけるDXの重要性が高まっている現在、店頭販促においても徐々にデジタルへの移行が進んでいます。これまで紙類で作製されていた販促物も店頭サイネージやインターネット広告などの影響で数を減らしてきています。また、SDGsの意識の高まりで廃棄物を削減する取り組みとして印刷物を簡素化する取り組みも見受けられます。
そういう状況下ではありますが、店頭マーケティングをする上で「販促物を全く作らない」訳にはいかないわけで、販促物を作っていきながらもサステナブルな環境改善の取組みをしていきたいというマーケティング部門のご担当者様も多いのでないでしょうか。
そこで今回ご紹介させて頂くのがFSC®︎認証紙です。FSC®︎により認証された紙は、使われている原材料が責任をもって調達されていることを意味します。
そもそもFSC®︎とは?
Forest Stewardship Council®︎(森林管理協議会)の略称で、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的とする国際的な非営利団体です。環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済的に継続可能な森林管理を世界に広めるための認証制度を運営しています。
このFSC®︎の一般認知度は年々高まっており、世界的に見るとイギリスの70%を筆頭に世界平均で50%の人が「FSC®︎マークを見る機会がある」と回答しています。日本では2020年時点で21.9%と世界的に見ると低い結果になっていますが、SDGsに対する世界的な動きが活発化している潮流に乗って一般消費者の関心もまだまだ高まってくる事が予想されます。
既にメーカー企業様においては、製品パッケージや紙袋、製品自体をFSC認証紙に切り替えられている例も多く、本記事をご覧いただいている皆様の会社でもこれらの取組みは既にされている、という企業様も多いのではないでしょうか。
上述いたしました例は、消費者の方が直接目に触れるところで取り入れられたものですが、一方で販促物についてはいかがでしょうか?「販促物をFSC®︎認証紙にわざわざ変えた所でPRになるのか」「一般用紙よりも高くなるんじゃないの?」 などのイメージを持たれて意識の外になっておられましたら以下をご一読ください。
販促物をFSC®︎認証紙に変えることで得られるPR効果
FSC®︎認証がそもそも何の為の取組みなのかということをおさらいしますと、森林資源をめぐるさまざまな問題を解決することを目的としています。
例えば現代社会では、紙などを作るために無計画に森林を伐採することで以下のような問題が起こっていました。
①二酸化炭素を吸収する樹木が減り、地球温暖化を促進させてしまう
②森林環境の変化により、生息していた動植物の生態系が崩れてしまう
③森林周辺の生活文化が営むことができなくなってしまう
これらの問題を起こさない為に、環境保全の点から見て適切で、社会的な利益にかない、経済も継続可能な、責任ある管理をされた森林や林産物の責任ある調達に対して与えられるのが「FSC®︎認証」なのです。
つまり、FSC®︎認証マークの入った販促物を採用することには「将来世代のために森を大切にする」というメッセージがあり、環境問題に真剣に取り組んでいる、という意思表示になりますので、社会的PRの効果が見込めるのです。
一般用紙よりも高くなる?
そんな事はありません。SDGsに対する社会的な関心向上を背景にFSC®︎認証紙の流通量は増加の一途を辿っており、あらゆる紙種でFSC®︎認証紙は一般流通しているので一般用紙と変わらない価格でご使用いただけます。
つまり、今すぐ手軽にサステナビリティな取組みの一環としていただく事ができます。
ここで疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。よく聞かれるのは「自社がFSC®︎認証を取得していないが大丈夫なのか?」ということです。
実は、そちらは全く心配ございません。FSC®︎認証製品を製造するには「製品となるまでのすべての過程で認証が必要」とされているのですが、こと販促物に関してはクライアント様にとっての製品では無いので、弊社で完成するまでのすべての工程で認証を取得していれば問題ありません。弊社はもちろん、関係する協力会社各社で既に認証は取得済みですので安心してお任せください。
まとめ
今回FSC®︎認証紙についてご説明させて頂きました。実際に採用頂く際は、ご相談を頂けましたら全ての管理をさせて頂きますので、皆様に余計な手間がかかるような事は無く、通常の販促物を作製するのとほとんど変わらないフローで進行して頂けます。今すぐに、気軽に取り掛かれるサステナビリティ活動の一つとしてご認識頂けますと幸甚です。
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。