2022.08.09ものづくり
物流センターの便利道具たちVol.3
こんにちは、生産管理部の渡邊です。
今回も、物流センターで活用している便利道具たちについてご紹介させていただきたいと思います。
カートンサイザー
バトル漫画の必殺技に出てきそうなネーミングですが、こちらは段ボールの高さを調整するための道具です。
商品を入れる時に適切なサイズの段ボール箱がなく、大きめの箱に商品と一緒に緩衝材をたくさん入れて送っているといったことはありませんか?
このような時にカートンサイザーを使用することで、段ボールの不要な空間を無くし、必要な高さに調整することができます。
カートンサイザーの使用方法
以下の手順で使用します。
①不要な高さに合わせて刃の調整箇所を固定する
②段ボールの内側の壁に沿ってスライドしていき点線を入れていく
③段ボールの四隅を、折れ線より上部分にだけ切れ目を入れる
④点線に沿って段ボールを折って梱包する
段ボールのサイズ自体が小さくなるので、運送費の削減や不要な緩衝材を使用せずにすみます。また段ボール内の隙間を物理的に減らすことで商品を固定しやすくなり、輸送時の破損の軽減にも繋がります。
カッターなどで同様の作業を行うと高さが不揃いの不格好な見た目になってしまいがちな上に箱の中に手を突っ込んで四方に切り目を入れるというなかなか大変な作業になってしまいます。
毎日使用するほどではないですが、適正なサイズの段ボールが無い時には手早く綺麗な形に梱包できる便利な道具です。
プライヤー
プライヤーとは、何かを掴んだり挟んだりひねったり動かないよう固定したり針金を切ったりと、多岐にわたって活躍してくれる道具です。
一口にプライヤーと言っても用途や形状など多種多様な商品があるのですが、弊社では主にコンビネーションプライヤーとリングプライヤーと呼ばれるものを使用しています。
コンビネーションプライヤー
コンビネーションプライヤーは物を掴んだり挟んだりすることを主な用途としています。
テコの原理を利用した仕組みになっていて、少しの力で強力な保持力を発揮してくれる工具です。本体が交差しているジョイント部分にはスライド機構がついており、商品の大きさによって調整することができます。
もちろん私たちも本来の用途に沿って使用することもありますが、主な用途としては自社製品であるクリップとジョイントを取り付ける為に多用しています。
この工程を手作業で行うには相当な握力と強靭な皮膚がないと無理ですが、プライヤーを使うことで女性でも簡単に素早く取り付けることができます。
現在でもジョイントの取り付け加工において無くてはならない道具として重宝しています。
リングプライヤー
スプリットリングプライヤーとも呼ばれますが、二重リングにパーツを取り付ける際に使用します。
二重リング(スプリットリング)とは、その名の通り二重に巻かれたリング状の金具のことです。
よくルアー釣りで使われていますが、携帯のストラップや少し大きいものだとキーホルダーなどについている鉄の輪っかをイメージしていただけると分かりやすいかと思います。
キーホルダーなどは割と開けやすくなっているのですが、二重になっている鉄線の端を開いてパーツを巻き込んでいくという加工を素手で繰り返し行っていると、爪や指先に相当なダメージを負ってしまいます。私たちもこのプライヤーを知るまでは素手で行っており、この加工があるたびに作業者は苦痛に苛まれていました。
このリングプライヤーは先端の片方が内側に尖った形になっており、二重になっているリングの間にプライヤーの先端を差し込むことで、力を掛けずにリングを開くことができます。そして二重リングをクルクルと回していくと簡単に取り付けができます。
これを初めて知った時は「なんでもっと早く教えてくれなかったんだ」と感激したものです(その方には大変感謝しております)。
その後、釣具屋さんでいくつか購入し作業者の方たちに使ってもらったところ大変好評で、二重リングを使用する加工には欠かせない道具となっています。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回のコラムを書くにあたっていろいろ調べていたのですが、プライヤーには本当にたくさんの種類があり、用途によって、メーカーによって、値段によってまさにピンからキリまでといった感じでした。
自分たちが本当に求めている機能をしっかり理解し、最適な道具を選ぶことで、いい道具を継続して使用しながらいい商品を提供できるように心掛けてまいりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。