2022.11.08販促・マーケティング
脱プラとPOPパーツ
こんにちは。大阪営業部の武市です。
今回は、脱プラとPOPパーツの現状についてご紹介させていただきます。
脱プラスチック(脱プラ)が注目されるようになって久しく、2020年7月にレジ袋の有料化が始まり、飲食店でも紙ストローの導入化が進んでおります(マクドナルドもついに導入しましたね)。
店頭販促でも昔から様々なプラスチックを用いて広告物を作成してまいりました。
弊社もPOPパーツメーカーですので数多くのプラスチックパーツを製造、販売しております。
しかし店頭販促においても脱プラは取り組むべき課題として注目されており、POPパーツの在り方も変わりつつあります。
そもそもPOPパーツとは
POP広告とは「Point of purchase advertising」(購買時点広告)の頭文字から取った略語で、一般的には「POP(ポップ)」と呼ばれております。
これらのPOPには商品名、キャッチコピーなどの小売店が消費者に伝えたい情報を簡潔に伝えることが求められ、購入決定場面(商品選択段階)で重要な役割を担っている販促ツールになります。同時に様々な売り場で活用されるツールでもあります。
これらPOPを設置するためのパーツがPOPパーツと呼ばれるものです。弊社で取り扱っているクリップやミニのぼりのパイプなどもこのPOPパーツにあたります。
そしてこれらのPOPパーツの多くはプラスチックで作成されております。
なぜPOPパーツの多くはプラスチック製なのか
POPパーツの多くがプラスチック製である理由は、プラスチックの特性である下記の点が大きく関係しております。
- 軽い
- 強度がある
- 安価で大量生産できる
POPは基本的に安ければ安いほど好まれます。またできるだけ長期間設置できることも必要とされます。また、設置する場所を選ばないという意味では、時には耐熱性、耐水性を求められることもあります。上記を考慮するとプラスチックが特性的にマッチしているのです。
店頭販促と脱プラ
脱プラが世間的に注目されるようになり、少しのタイムラグを生じながらも、店頭販促業界も徐々に脱プラを意識するようになりました。
しかしPOPパーツは前述の通り、耐久性などから紙製への移行は難しいものが多いです。
弊社もPOPパーツメーカーとして、プラスチックの特性をなるべく兼ね備えたプラスチックに代わる原材料を色々と探しています。
その中で、弊社が注目した1つにバイオマスプラスチックがあります。
バイオマスプラスチックとは
動植物から生まれた、再生可能な有機資源です。
通常のプラスチックは原料として限りある化石燃料である石油を用いますが、バイオマスプラスチックはサトウキビやトウモロコシなどの比較的短いサイクルで再生産可能な植物などを原料として作られます。
また、化石燃料と異なり、植物を原料にする素材は、植物が生育するときに二酸化炭素を吸収するので、製品ライフサイクル全体を見た時に、二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロになるカーボンニュートラルの性質を持ちます。
弊社では日本初のお米由来のバイオマスプラスチックのメーカーである、株式会社バイオマスレジンホールディングス様のライスレジンを原料に用いたPOPパーツを現在進行形で開発及びリリースしております。
バイオマスプラスチック製のPOPパーツの注意点
バイオマスプラスチックはプラスチックに代わる製品として注目されておりますが、現状ではプラスチックの代わりとして用いるには様々な注意点があります。
- 透明なものがない
- 原料に限りがある
- 強度が弱い、弾力性がない
上記の注意点も考慮しながら、東具は通常のプラスチックと混ぜ合わせることで強度や弾力性を確保しつつ、少しでも環境へ配慮したPOPパーツを製造販売しております。
ライスレジン®配合 販促用POPパーツの販売を開始しました 。
さいごに
脱プラと店頭販促業界で多用されるPOPパーツの現状について書かせていただきました。
皆様が脱プラや店頭販促を考える際の一助になればと思います。
また弊社もPOPパーツメーカーとしてこの問題に向き合い、新たな価値を創出できるように努めてまいります。
POPパーツやバイオマスプラスチックなどでご不明点があればお気軽にご相談いただければ幸いです。
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。