COLUMN

  1. ホーム
  2. 販促支援コラム
  3. 人を決めつけない

2023.04.12社長コラム

人を決めつけない

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

最近は、街行く人たちの顔から、マスクが少しずつ無くなってきているのが感じられます。
新型コロナの呼び方も5月8日から「コロナ2019」と呼び名も変更されるそうです。「新型」という表現を止めることで、特別視するような見方を減らし、平時への移行を進める狙いがあるようです。

また、先月3月には野球の世界一決定戦「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)が開催されました。世界ランキング1位の日本が、見事、14年ぶりに優勝の栄冠を勝ち取りました。それにより、国内に及ぼす経済効果は650億円にものぼるとのことです。このような多くの人が一丸となり盛り上がれるイベントが、以前のように普通に行われ経済も回り、これからの生活が、より豊かになることを期待します。

さて、世間では4月から新しい年度が始まったところも多いのではないでしょうか。今年は対面方式で新入社員を招いて入社式を実施された企業も多かったのではないでしょうか?
東具はというと、今年は新入社員が一堂に会し、東京支店において3年ぶりに対面方式で実施いたしました。私も入社式に参加するために、当日の朝6時02分新大阪駅発8時26分東京駅着の新幹線に搭乗し東京支店に向かいました。入社式の社長あいさつについて、だいたい話すことは決めていたのですが、時事ネタも取り入れようと思い、移動の新幹線の中で検索していました。すると「今年の新入社員のタイプ2023」という記事に目が留まり、読んでみると以下の様なことが綴られていました。

「新型コロナウイルス感染症の猛威のなか、大学生活のほとんどをオンラインで過ごした彼らは就活もオンラインでの選考が自然だった。企業側は、むしろ対面の機会を増やそうという流れの中で入社した彼らは、対面でのコミュニケーション不足から、こちらに特別意図のない発言やしぐさでもストレスに感じてしまうことがある。一方で、知らないことがあれば即検索できるデジタルネイティブな彼らは、様々なツールを用いて答えを導き出すことにかけては、既に高いスキルをもっている。先輩社員は、彼らの未熟な面や不安をこれまで以上に汲み取りながらコミュニケーションを取ってほしい。AIチャットボットが適切なデータを取得することで進化していくように、彼らは適切なアドバイスを受けることで、想定を超える成果を発揮する可能性に満ちている。」

以上のことから、今年の新卒社員は ~可能性は無限大AIチャットボットタイプ~ と銘打っている。

つまり、リアルで行うノックやお辞儀の仕方などが気になる、答えを用意していない話題に対して正確に答えられないという不安があるため、オンラインの方が緊張しないという人がいるようである。さらに、コミュニティにおける立ち位置の認識や発言の受け止め方に、双方ともにギャップがあるという問題を先輩社員は自覚しなくてはならないらしい。そして、「これぐらいは出来るだろう」「これぐらいはわかるだろう」と決めつけず、的確な情報提供(データ入力)をすることでAIチャットボットのように受け入れ側が予想しなかった成果を発揮するとのことです。

正直、私はこの記事について違和感を覚えずにはいられませんでした。内容的に今年の新入社員に限ったことではないですし、そもそも例年「今年の新入社員タイプ」と言う表現がされていますが、いまどき人をタイプで一括りにする感覚が私にはありません。多様化や個々の尊重と言われている現代において、年代で対応の区別をするのでしょうか?私は社会人に対しては新入社員であろうがそうでなかろうが、一人の大人として見たいです。
会社においても経験や実績の有る無しにもよりますが、必ずしも先輩の意見が正しいとは限らないと思っています。大切なのはお互いがフラットな立ち位置で対話をすることで、そうすることでより良い結果を見出すことができると思います。

また、先ほどの表現を逆に置き換えてみると「これは出来ないだろう」「これはわからないだろう」と決めつけてしまうことになりますが、これも正解とは言えないでのではないでしょうか。
つまり、大人が大人を決めつける、強いて言えば人が人を決めつけるということがナンセンスだと思います。人を決めつけてしまうことで、その人の個性や可能性を潰してしまうことにもなるのではないでしょうか。

ここまでは社会人の話をしましたが、今年の4月1日から「こども基本法」が施行されました。こどもも立派な社会の一員なわけですから、こどもの存在や意見を尊重する法律は、本来、人が向き合うべき課題が集約しているようにも思います。この法律の目的や内容をご覧になっていない方がいらっしゃったら是非ご覧いただき、大人に対しても活かしていただけたらと思います。

そして今年入社された全ての新入社員の方が、誰に決めつけられることなく自分らしさを発揮して成長し、社会に貢献していただくことを切に願います。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

まずはお気軽にご相談ください

06-6965-3331

平日 9:00~17:00まで受け付けております。

お問い合わせ

まずはお気軽にご相談ください

最新のセールスプロモーションカタログをお届けします。

資料請求

POPツールカタログはこちら