営業チームでデジタル販促関連の担当をしております重村と申します。
前回は【デジタル販促】Vol.16ではOMOマーケティングにおいて重要な購買プロセスのフレームワークである「AIDMA」「AISAS」についてご紹介をさせていただきました。
今回はSNSにおける購買プロセスで用いられる「DECAX」についてご紹介いたします。
■SNSはそもそも購入につながるのか
現代のデジタル時代において、ソーシャルメディア(SNS)は企業やブランドにとって重要なマーケティングツールとなっています。
SNSを活用することで、商品やサービスの知名度を高め、顧客の関心を引きつけ、最終的には購入につなげることができます。
下記データでも購入に結びついていることが分かります。
(ネオマーケティング様調査資料を引用)
■SNS時代における購買プロセス「DECAX」
DECAXとは2015年に電通が提唱した、コンテンツマーケティング(有益な情報を発信して消費者とコミュニケーションを図る)時代を代表する購買行動モデルになります。
※読み方はデキャックス
従来の企業視点の購買行動モデルとは異なり、消費者の「発見」から始まる、消費者視点が新しいプル型の購買行動フレームワークになります。
・Discovery(発見)
Googleでの検索やSNSなどで商品・サービスを発見する段階になります。
従来の購買行動モデルでは、広告やCMなどで企業側からアプローチをかけていましたが、DECAXでは有益性のあるコンテンツを発信しユーザーに見つけてもらうところから購買行動がスタートします。
・Engagement(関係構築)
Discovery(発見)でたどり着いたコンテンツから消費者との関係性を構築していく段階になります。
ユーザーが興味のある分野について、積極的に発信を行い、親密度をアップさせることで長期的な関係を築けるように工夫します。
・Check(確認)
ユーザーと関係を構築したからといって商品やサービスの購入に至るとは限りません。
ユーザーは興味のある商品やサービスについて、チェック・比較検討を行い、本当に自分にとって良い商品やサービスなどかを確認します。
口コミやレビューなどのUGCも購入の検討材料となります。
※UGCとは
User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略です。企業側ではなく消費者であるユーザーによって制作・発信されるコンテンツを指します。身近なUGC例としては、Instagramにアップされた写真・動画やツイートなどユーザーによるSNSへの投稿、ECサイトの商品レビューなどが挙げられます。
・Action
ユーザーは商品やサービスについて確認をした後に購買を行います。
このActionは必ずしも購買だけに限らず、商品やサービスを手にとった段階のことも含めます。
すぐに購入することができる購買の導線ができているかなども重要となります。
・eXperience(体験と共有)
商品やサービスを購入・利用し、商品の体験を共有する段階になります。
商品やサービスをただ売って終わるのではなく、継続して購入・利用したいと思ってもらえるような取り組みが重要となります。
SNSで共有する内容は良いものも悪いものも含まれますので注意が必要となります。
■DECAXの活用
このDECAXの考え方は、SNSの運用目的を購入に結び付けたいと考えている場合、特に有効になります。
各SNSにおいて導線は異なりますが、それぞれの購買プロセスのフェーズに合ったコンテンツや施策を提供することが購買導線の設計となります。
運用はしているものの、なかなか成果に結びつかないという場合に、各フェーズのチェックをしてみるのも良いかと思います。
■最後に
今回はSNSマーケティングにおいて重要な購買プロセス「DECAX」について解説をさせて頂きました。理解することで適切な施策を実施することができます。
拙い文章で恐縮ではございますが、今後も「デジタル販促」に関わる情報をお届けしていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。