こんにちは。大阪紙器設計の原です。
様々な什器やPOP什器類を、トレンド情報を混ぜながらご紹介させていただく
「販促什器トレンド図鑑」のVol.7です。
第7回は【文房具向けカウンター什器】について説明いたします。
文房具向けカウンター什器について
前回までは化粧品(コスメ)向けの什器類をご紹介いたしました。
今回からは、私達の日常生活で欠かせない文房具向けの什器類をご紹介いたします
文房具と一口に言ってもハサミ、カッター、ペン類、ノート類、のり類等様々な文房具がございます。
それぞれによって用途が全く異なるので全ての文房具に適したカウンター什器というものは中々ございません。
その為、今回はそれぞれの商品カテゴリーに適した什器類を幾つかご紹介いたします。
文房具向けカウンター什器①
マスキングテープのように小さくて軽い文房具を想定した什器です。
合紙と呼ばれる厚い紙を組み合わせる事で什器全体を形作っているのですが、
差し込み部分を敢えてむき出しにすることでクラフト感を演出しています。
また仕切り等は敢えて廃し、商品を任意に陳列してもらう事で棚感の強調も行っています。
昨今の文房具は利便性だけでなく世界観を強く打ち出した見た目の文房具もありますので、什器全体で世界観の補強を行うとお客様の購買意欲の向上が狙えます。
文房具向けカウンター什器②
ノートや付箋のように大きな面が存在する文房具を想定した什器です。
それらの文房具類は展示スペースを大きく使用してしまう他、展示する種類が多い場合それぞれの商品の特徴を分かりやすく訴求出来ない時があります。
写真の什器のように左側の訴求面に吹き出しがついたPOPUPを取り付ける事で、それぞれに陳列されている商品の情報を視覚的に分かりやすくしています。
見た目の美しさや世界観も什器には重要ですが、訴求内容を分かりやすく整理する事で
商品の情報を正確にお客様へ提供する事が出来ます。
文房具向けカウンター什器③
20代~30台の男性向けのボールペンの陳列を想定した什器です。什器全体を四角く構成する事で整然とした印象をお客様に与える事が出来ます。
一般的に男性は女性よりも買い物をする際、世界観や商品の見た目よりも商品の細かなスペックを見る事が多いと言われています。(あくまで一般論であり、性差を規定するものでは決してございません)
こちらの什器は商品のビッグダミーを製作し、ボールペンの先端に秘められたスペックを特筆して訴求しています。
またボールペンを陳列するスペースを一つ一つの穴にする事で、商品を陳列した際に高級感を印象付ける事が出来ます。
文房具向けカウンター什器④
こちらは10代~20代の女性向けのファンシーボールペンの陳列を想定した什器です。
上記の什器とは逆に商品を陳列するステージの全面を丸くする事で
柔らかな印象をお客様に与える事が出来ます。
また、訴求面を単なる四角形にするのではなく立て看板風にしたり、
ボードの上部に軒先テントを配置する事で楽しいお店ような雰囲気も感じられます。
余談ですが、マイボイスコム株式会社が2022年に実施した「文房具に関するアンケート調査(第5回)」によると、自分用に購入する文房具で最も多い物はボールペンであり64.3%と圧倒的な数字を叩き出しています(「シャープペンシル」「セロハンテープ」「消しゴム」「のり」などが各3割前後)
その事だけが理由では無いと思われますが、ボールペンを展示する什器は非常に凝った物が多いです。
お客様の目に留まる為に常に売り場を観察し、創意工夫を行っていく事がボールペン什器は特に重要です。
最後に
以上、それぞれの商品カテゴリーに適した什器を幾つかご紹介致しました。
昨今様々な業界で取り組まれているSDGsですが、文房具業界でも同様に行動指針が掲げられています。
一般社団法人 全日本文具協会 のSDGs 対応基本方針の行動目標 には「容器包装プラスチックの削減」が提示されています。
文房具にはハサミやカッター等、重い商品も多いためそれらのパッケージはプラスチック製のカバーで保護された物が大半でした。
今後はそれらのパッケージ類も紙製の物へ置き換わる事が強く予想されます。
ペーパーレス化によって削減される紙資源がある一方で、文房具業界ではプラスチックに変わる新しい紙製品の需要が存在していると考えられます。
弊社には環境に配慮した完全紙製の商品吊り下げフックや、再生可能なバイオマス資源で製造したフックもございます。
環境に配慮した販促物にご興味のある方は、各拠点の東具営業までお気軽にお問い合わせください。
また弊社の大阪・東京・福岡のショールームには最新の実績物の他、
実際に製作した文房具向けのカウンター什器も多数展示しております。
ご興味のある方は、各拠点の東具営業までお気軽に見学をお申し出ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。