こんにちは。大阪紙器設計の原です。
様々な什器やPOP什器類を、トレンド情報を混ぜながらご紹介させていただく
「販促什器トレンド図鑑」のVol.10です。
第10回は【家電向けカウンター什器~美容家電~】について説明いたします。
理美容家電向けカウンター什器について
前回のコラムでもご説明したように一口で家電といっても様々なジャンルに分かれており、それぞれの売り場で求められる什器類は異なります。
前回は「AV家電」「情報家電」の2種類のカテゴリーに適した什器をご紹介致しました。
今回は更にカテゴリーを絞り「理美容家電」のみに特化したカウンター什器をご紹介致します。
理美容家電けカウンター什器①
睡眠前に使用する、スキンケア用の理美容家電の陳列を想定した什器です。
こちらの什器は商品の周りを三日月状の立体物で覆う他、背面にカーテンを思わせる構造物を配する事で一目で商品の使用するシーンが分かるようになっています。
昨今は理美容家電の細分化が進んでおり使用するシーンを推奨されている製品も少なくありません。(夜寝る前に使用したりお風呂中に使用する等)
それらの特徴をエンドユーザーに分かりやすく訴求する事で購買意欲の向上を狙う事が出来ます。
理美容家電向けカウンター什器②
20~30台の男性向け理美容家電の陳列を想定した什器です。
什器全体に多角形のボードを散りばめたような形状にする事で、硬質でありながら少し遊びのある雰囲気を形作っています。また土台の右全面を切り落とす事で什器全体に動きを与えられており、自然とお客様の目線を什器右側(商品設置側)に向けられるようになっています。
余談ですが矢野経済研究所で発表された「男性向け美容製品・サービスに関する調査を実施」によりますと、メンズビューティーの市場規模はコロナ禍の影響で2020年度は縮小したものの、2021年度には回復し2023年度の同市場規模はコロナ禍前の水準を超えると予想されています。
その為男性向け理美容家電の什器は、今後より一層売り場で求められていくと考えられます。
理美容家電向けカウンター什器③
片手で使用する小さなマッサージ器の陳列を想定した什器です。
先ほどご説明した2つの什器と打って変わって什器を構成する要素を極力減らしたシンプルにした什器になります。最大の特徴は商品を設置する背面から前面にかけて、滑らかな一枚の板パーツで構成されている事です。
基本的に什器類は商品を置く土台と背面ボードが分かれているのですが、それらの境目が無くなる事で近未来的な雰囲気を醸し出しています。
また背面の上部のみ別パーツにする事で、訴求面と商品設置面が視覚的に混ざらないように工夫しています
理美容家電カウンター什器④
高級美顔器の陳列を想定した什器です。
商品設置部分の周りに3層の四角いフレームを大胆に配置し、商品の高い品質と煌びやかな世界観を演出しています。
背面部分には門のような3層の奥行きのある意匠を持たせていますが、アシンメトリーな商品設置部分とシンメトリーな背面を敢えて同じ什器内で展開する事で
互いのフォルムが際立つ効果を狙っています。
写真の例でのフレーム部分は主に紙で出来ていますが、素材を色のついたアクリル樹脂や木製にする事で全く異なる世界観を演出する事も可能です。
最後に
以上、理美容家電カウンター什器を幾つかご紹介致しました。
本電機工業会(JEMA)の「2023年度 上期の電気機器の状況」によりますと、冷蔵庫や洗濯機のような白物家電の国内出荷が前年同期を下回ったのに対し、インバウンド需要の回復や外出機会の増加により、理美容家電の需要回復は期待されると述べられています。
また美容にたいする意識・関心がジェンダーレスになりつつある事も強い追い風になってると思われます。
理美容家電向けカウンター什器②でも触れたように、メンズビューティーの市場規模の活性化もその一つである事は想像に難くありません。
文房具・化粧品のコラムでも同旨の内容をご説明しましたが、身の回りで使用する製品は実際に手に取って体感する事がエンドユーザーには欠かせません。
コロナ禍が開けつつある今だからこそ、理美容家電を始めとした製品類への店頭販促の需要が今後高まると考えられます。
弊社の大阪・東京・福岡のショールームには最新の実績物の他、
実際に製作した理美容家電カウンター什器も多数展示しております。
ご興味のある方は、各拠点の東具営業までお気軽に見学をお申し出ください。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。