2024.04.10販促・マーケティング
身の回りの色に目を向けてみよう
デザイナーの高井です。
私たちはデザインされたモノに囲まれ、生活しています。
その中でも、色は心理的に大きな作用をもたらしていることにお気づきでしょうか。
人が五感を使って認識する情報の8割は視覚から得ていると言われており、
視覚情報のうち8割以上は色の情報らしいですよ。
今回は、身の回りにあるモノの色に注目した豆知識をご紹介できればと思います!
引っ越し業者の段ボールは「白色」が多い
人は、「重そう」「軽そう」と「色」を見て判断しています。
色の中でも、白は最も軽さを感じさせ、黒は最も重さを感じさせる色です。
これは色の明度によって重量感まで違って見える現象で、色の「軽重感」と言います。
見た目だけでも軽さを感じさせることで、引っ越し業者の疲労も軽減され、作業効率が上がるように
段ボールの色が白になっているらしいです。
どうでしょうか?不思議と白色が軽そうに見えませんか??
また、日立が発表しているデータによると、白を100とした場合、「黄色:113」「水色:152」「黒:187」に
なるそうです。同じ物質でも白に比べて黒の方が約1.8倍も重く感じるんです。
碁石の大きさは黒より白の方が小さい
囲碁の碁石は、実は白と黒とでサイズが異なっているそうです。
サイズの基準は白石直径21.9mm、黒石直径22.2mmで黒石の方が0.3mm大きく、
また厚さについても白石に比べて黒石は約0.6mmほど大きく作られています。
これは、白色が膨張色のため、同サイズの白石と黒石を並べた場合白石の方が大きく見えてしまうため
視覚的なバランスと効果を配慮して黒石を若干大きめに作っているとのことです。
このサイズ調整を行わないと、数が同じでも白が優勢に見え、黒が不利に感じてしまうことから、
戦局に影響が出ないようにこのような工夫がされているようです。
女性は男性よりも4倍の色を認識している
アメリカで行なわれた研究によると、男性と女性では、色の見え方に違いがあることが最近の研究で
わかりました。女性は、男性に比べて4倍以上の多くの色を識別することができるようです。
ニューヨーク市立大学ブルックリン校 心理学教授のイズリエル・エイブラモフ氏が率いる研究チームは、
正常な視力を持つ若い成人の大規模なグループを対象に、視力、色覚、立体視を調べるテストを実施。
テストの結果、
男性は女性よりも動体視力や遠方視力が優れており、
女性は男性よりも色の違いを見分ける力が優れている
ということが判明しました。
女性は男性よりも青・緑・黄を見分ける力に優れているため、より繊細な色の違いを感じ取れるようです。女性が同系色のリップや洋服を悩む姿を、男性からすると「どれも同じだよ…」と思ってしまうのは
実際に女性には違う色に見えているからなんですね!
身の回りのモノの色にはいろんな理由があって付けられていますが、
その理由を知ると、より周りがカラフルに楽しく見えますね!
ぜひ、身の回りの色に注目して過ごしてみてください♪