2024.06.13販促・マーケティング
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭に行ってみた
デザイナーの高井です。
京都を舞台に開催される国際的な写真祭で、
京都の街を楽しみながら、写真展が楽しめる展覧会で、今年で第12回目の開催となります。
世界的に有名な写真家や、気鋭の若手アーティストの作品がたくさん見られます。
2024年のテーマは「SOURCE」。 生命、コミュニティ、先住民族、格差社会、地球温暖化など、
10か国13アーティストの多様な視点による12プログラムを開催。
12の会場で13の展覧会を展開されていたのですが、
今回私は、八竹庵・京都文化博物館 別館・京都新聞ビル地下1階の3会場しか回れませんでした。
京都新聞ビル地下1階(印刷工場跡) ヴィヴィアン・サッセン
ヴィヴィアン・サッセンはアムステルダム出身のアーティストでファッションフォトグラファーです。
今回が日本初の大規模個展となりました。 作品だけでなく、会場となった40年間(2015年まで)休むことなく新聞を刷り続けてきた、京都新聞ビル 地下1階にある印刷工場跡が彼女の作品をより魅力的に引き立てていました。
京都文化博物館 別館 クラウディア・アンドゥハル
会場内の写真を撮り損ねてしまって、入り口の看板しかないですが…
重要文化財に指定されている京都文化博物館 別館(旧日本銀行京都支店)では
ブラジルとベネズエラにまたがるアマゾンに暮らす最大の先住民族、ヤノマミ族の権利・主権を
守るための活動家でもあるスイス出身の写真家クラウディア・アンドゥハルによる
写真・映像作品、およびヤノマミ族によるドローイングが展示されていました。
恥ずかしながら私は、ヤノマミ族を今回の展示で初めて知りましたが、
ブラジル国内外の数多くの先住民を苦しめている、居住地域への侵入や違法行為(採掘や伐採、薬物密売など)の問題、
アマゾンにおける破壊的行為や地球規模の気候変動危機など、
しっかりと知ることと、世界各地の先住民の人々への理解を深めて行かないといけないと感じました。
八竹庵 インフォメーション町家
こちらはインフォメーションとなっており、
チケット・グッズ・書籍などの販売をはじめ、展覧会・周辺観光の紹介まで幅広く案内していました。
過去のKYOTOGRAPHIEカタログや、今年のメインプログラムの一つであるヴィヴィアン・サッセンの写真集を自由に見ることができ、
奥の蔵ではイーモン・ドイル、ナイルスウィーニー、ダビッド・ドノホ、ケヴィン・バリーによるデジタル作品が展示されていました。
9つのスクリーンによる映像と、音楽のコラボレーション作品です。
八竹庵(旧川崎家住宅)は京都市指定有形文化財に指定されている貴重な町屋です。
和洋折衷の造りが特徴で、建物自体もとても楽しめました。
写真には詳しくなく、難しいイメージがあったのですが、
今回の展覧会はとても勉強になりましたし、衝撃を受けました。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭は毎年春に京都で行われているので、
関西のお住まいの方や、京都にご旅行でいらっしゃた際に、ぜひ行かれてみてください。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2024
会期:2024年4月13日〜5月12日