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2024.06.13社長コラム

言葉の伝え方

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

6月に入り30℃を超す真夏日を観測する地域もあり、年々暑い日が早く来るようになった気がします。
猛暑日が35℃以上、真夏日が30℃以上、夏日が25度以上という呼び名がありますが実際のところ混同して、一般の人が使いこなせる用語ではないように思います。

このように世間ではいろいろな用語が使われていますが、読み方や使い方を間違えると使っている人が恥をかいてしまうとか、聞いた人が勘違いをしてしまう可能性があります。

世間話ぐらいのことであれば、さほど気にする必要はないことでしょうが、ビジネスや教育に関係することであれば注意しなければいけないことでしょう。

一時期流行った用語で以前私もこのコラム上で指摘していた「うがった見方をする」というものがあります。最近ではあまり耳にしなくなったのですが、当時は馬鹿の一つ覚えのように使っている人が多かった記憶があります。本来の意味はここでは敢えて記しませんので、気になる方はご自身で調べていただくようお願いいたします。

営業会社に限らず、月単位で目標額や支払額を言葉に出すケースがあります。

それは「月額(げつがく)」という用語です。「つきがく」と発言する人がいますがとても耳障りです。用語の意味や読みを調べてみても「げつがく」が正しく「つきがく」が誤りということになっていますが、ややこしいことに「つきがく」と打ち込んで変換すると「月額」と出てしまうのです。
一般的に漢字の熟語は音読みどうし、訓読みどうしを組み合わせて読みます。その例外として「重箱読み(音読み+訓読み)」「湯桶読み(訓読み+音読み)」というものがありますが、小中学校で学んだ勉強がここで役にたちました。

ちなみに「役不足」という用語も、間違った意味で使われている人が多いと思いますので、ビジネスやそれ以外で使っていて心当たりのある人は調べなおしてみてもいいのではないでしょうか。

言葉は間違った伝え方をすると誤解を招きます。時として褒めているつもりが、けなしていると思われてしまうこともあります。以心伝心で心の内が誤解なく伝われば問題はないのですが、意味も読み方もよく理解していない言葉を格好つけて使用することで周囲に迷惑を掛けてしまうことになるかもしれません。無理をせず格好つけずに、誰もが知っている言葉を正確に伝えることこそが平和なことだと思います。

そう考えると、テレビのアナウンサーという職業は本当に大変だと感じます。視聴者にむけて間違った表現をするわけにはいかないのですから。

私自身も月一でこのコラムを発信していますが、これでもかなり気を遣って調べて表現しているつもりです。要所に皮肉や毒を織り込んでいますが、誤解のないように捉えていただけたら幸いです。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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