2024.11.13仕事・スキル
生成AIで変わる広告の世界とこれからの課題
こんにちは。大阪営業部の上田です。
今回は『生成AI』についてです。
恐らく多くの方が作業効率を向上させる為に使用されているのではないでしょうか。
日本広告制作協会(OAC)が全国の広告制作会社を対象に生成AIの活用状況についてアンケートを実施したところ、約7割の企業が生成AIを利用しているようで、
主には「必要情報の入手」「企画案のアイデア出し」「コピーライティング」などに役立てているそうです。
ただ一方で、著作権侵害などへの懸念も見られ、用途や使用条件を限定するなど制限を設けて活用されている企業が多いようです。
上図のアンケートからわかるように『Chat GPT』の使用率が高く、かくいう私も活用しており有用性を実感しています。
多くの人が生成AIの存在を認識したきっかけになったソフトではないでしょうか。
生成AIはテキスト、画像、音声、動画など、さまざまなコンテンツを自動的に生成する技術であり、広告業界においても創造性と効率の両立を実現する可能性を秘めていると言われています。
1. パーソナライズの進化
広告の効果を最大化するためには、ターゲットに合わせたパーソナライズが重要です。
生成AIは、膨大なデータを解析し、個々の消費者のニーズや嗜好に合わせたコンテンツを自動的に生成する能力があります。これにより、広告主はより精緻で個別化されたメッセージを提供できるようになります。
例えば、消費者が過去に検索した製品やSNSでのアクションをもとに、AIがその人物に最適化された広告コピーやビジュアルを生成すれば、従来の広告では手動での調整が必要だった部分が、AIによってリアルタイムで進化し、より効果的なアプローチが可能になります。
2. クリエイティブなコンテンツの自動生成
生成AIは、広告文、画像、動画、さらには音楽やナレーションに至るまで、コンテンツのクリエイティブを迅速かつ効率的に生成できる力があります。
これにより、広告代理店や企業は従来の制作過程にかかる時間やコストを削減できる可能性があります。
またAIが生成するコンテンツは、従来の広告制作に比べてより多くのバリエーションを生み出せるためABテストを通じて、どのメッセージが最も効果的かをリアルタイムで把握できます。
広告のパフォーマンス向上に向けた最適化がこれまで以上にスピーディに行われるでしょう。
3. 人間のクリエイターとの協働
生成AIは「人間の仕事を奪う」といった懸念もありますが、実際にはAIと人間のクリエイターが協力する未来が最も効果的です。
AIは膨大なデータを分析し、パターンを見つけ、最適なコンテンツを生成する一方で、最終的なクリエイティブ判断や戦略的な方向性は人間のクリエイターが担います。
AIはあくまでツールとして、人間の創造力をサポートし、補完する役割を果たすのです。
たとえば、AIが生成した広告のアイデアをもとに、人間のクリエイターが感情に訴えかける要素やブランドのストーリーを加えることで、より魅力的で心に残る広告が生まれるでしょう。
このように人間とAIの共創が進むことで、広告業界は新たな可能性を広げることができます。
今後の課題
但し一方で生成AIの進化と普及に伴い広告業界は新たな倫理的課題にも直面しています。
特に、AIが生成するコンテンツの真実性や透明性に対する懸念が高まっています。
例えば、AIが作成した広告が消費者に誤解を与える可能性や、不正確な情報が拡散されるリスクは無視できません。
これを防ぐためには、広告業界全体が倫理的なガイドラインを策定し、AIの使用に関する透明性を確保する必要があります。
AIが生成するコンテンツが常に信頼性を保つように設計し、消費者に誤解を与えないような仕組みを導入することが求められるでしょう。
最後に
生成AIの可能性について表層の情報は見聞きする事がありましたが、改めて調べて知っていく中で今後の大きな可能性を感じ、今後の展開が楽しみになりました。
私は営業なのでクリエイティブな部分で活用する事はあまり無いと思いますが、今後、新たに登場するソフトを含め、業務効率を向上させる為に活用できる手段は一通り体験していきたいと思います。
勿論、このコラムの草案は効率化の為に『Chat GPT』を活用しています。
最後までご覧いただきありがとうございました。