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2024.11.13社長コラム

思い込み

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

日中と朝晩の寒暖差が気になるようになってきました。
最近では「寒暖差アレルギー」というワードも出てきて世間に対しての認識を促していますが、認識させるにはこの言葉は少々曖昧な表現だと私は思います。皆さんは「寒暖差アレルギー」をご存知でしたでしょうか?

これは現代ならではの症状で、医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれ、温度差が刺激となって鼻の粘膜の血管が広がり、粘膜が腫れることで引き起こされる症状と考えられています。
具体的には、約7度以上の気温差によって自律神経が乱れてしまい鼻づまりや鼻水、くしゃみなどが出てしまう症状です。寒暖差アレルギーの症状がひどい場合は頭痛やだるさなどが現れることもあります。
特定のアレルゲンが原因ではないので、寒暖差アレルギーのみを対象にした薬は販売されていませんが、症状がひどく日常生活に影響が出るようであれば、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、漢方薬などを用いて治療します。

私は、とはいえ風邪の一種だろうと認識していましたが、対処の方法が違うので認識を改めたいと思います。

さて、気候のお話を冒頭でいたしましたが、ビジネスの場においてもそれ以外の場でも、気候の話から入るのは一般的だと思います。

誰にでも共通するだろう話題から入るというのは、口と心の準備運動としては必要なことかもしれません。
ただ、私のような捻くれ者からすると、相手の方が共通の話題と思って言われている内容が、決して当てはまらなかったり、だから何ですか?と思うことがよくあります。

いまの時期ですと、「今年は暑い日が続きましたが、ようやく涼しくなりましたね。体調など崩されていませんか?」という入り方であれば対話として成り立ちますが、「急に涼しくなりましたねぇ」と言われると、人によっては涼しく感じない人もいるでしょうから、「そうですか?」と答えて気まずくなるのではないでしょうか。
他に「お忙しいところすみません」も、ただ社交辞令として言われるだけで、こちらの忙しさなど理解されてないはずなので気を遣っていらっしゃるんだなとは感じますが、とりあえず言ってるだけとも感じます。
個人的には「お時間を作って頂きありがとうございます」のほうが丁寧な気がします。

社交辞令においての一方通行は、たいしたことではないですが、自分の決めつけや思い込みで相手の人に訴えかける人もいます。

「久しぶりに会いたいですね」「これ美味しいですね」というように、その人の感じたことを相手の人も同じように感じていると当たり前のように思っているのでしょう。これらについては「私は思ってます」くらいに留めておいたほうがいいような気がします。
もっと厄介なのは政治の話で、「○○党はダメだよね」とか「△△大統領になったら嫌だよね」など、自分が思っていることを相手も同じように思っていると勝手に思い込む人は、発言に注意しないと友達を無くすんじゃないかと心配になります。

「私はこう思いますが、あなたはどう思いますか?」と意見が違うことも想定して、議論することが理想です。

物価上昇や税金や保険料上昇についても、一般的には困りごとのうちに入るかもしれませんが、物価上昇は製造メーカーや販売側からすると値上げを可能に出来るチャンスなわけです。
税金や保険料の上昇についても、社会福祉が充実する制度作りの一部になれば結構なことではないでしょうか。

日本の金利も上昇して、住宅ローンを組んでいる方は不安でしょうが、条項を見直してみると緊急で何か対策をしなくてはいけないわけでもないですし、銀行の普通預金の金利はここ数ヶ月で100倍ほどになっているので預金がある人には有利な状態です。
つまり、人それぞれ価値観や知識によって思うこともそれぞれですので、自分の思い込みで相手を巻き込んだり傷つけたりすることには気をつけたいものです。
それによって、知らぬ間に友達をなくすようなことがあればとても残念なことです。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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