デザイナーの長田です。
「TREND Ai」第3回目のコラム(前編)を発信していきます。
楽しんでご覧いただければ幸いです!
「TREND Ai」とは、世の中に溢れるアイデアを楽しみながら学んで体験する、TOGUのマーケティングトレンド調査のことです。本コラムではトレンド・アイメンバーが調査した様々なトレンド情報を発信します!
大阪市住之江区の北加賀屋にある廃工場をリノベーションした複合施設「SMASELL Sustainable Commune -スマセルサステナブルコミューン」。今年の8月にオープンしたばかりのコチラの施設では、サステナブルな要素を含む「ファッション・インテリア・コスメ・フード・アート・音楽」などの様々なカテゴリーが集結しており、楽しみながら気軽にサステナブを体感することができます。
今回は、そんなサステナビリティを追求する「SMASELL Sustainable Commune」の背景と商品のラインナップについてご紹介していきます!
目次
- SMASELL Sustainable Commune の背景
- SDGsに対する生活者の意識と行動
- SMASELL Sustainable Commune を体感
- 【ファッション・雑貨】廃棄服をアップサイクルした衣類をラインナップ
- 【インテリア】リサイクル品や北欧などのヴィンテージ家具をラインナップ
- 【その他】サステナブルに特化した食品やコスメ、アート作品や中古本もラインナップ
SMASELL Sustainable Commune の背景
SMASELL Sustainable Communeは、「ファッションをもっと楽しく持続可能なものに」を理念とする株式会社ウィファブリックが運営する複合施設になります。株式会社ウィファブリックでは、衣類の大量生産により生じた「デッドストック」や「大量破棄」といった廃棄ロスなどの環境問題を改善するために、ファッションブランドの在庫品を販売するファッション通販サイトの運営やバングラデシュ労働者の雇用とキャンセル品を救うアップサイクルプロジェクトの運用など、様々な角度からSDGs達成の仕組みづくりに取り組んでいます。その数ある取り組みの中の一つが、SMASELL Sustainable Communeです。
SDGsに対する生活者の意識と行動
2023年時点で日本でのSDGsの認知度は91.6%であり、日本人生活者の約9割が「SDGs」という言葉を知っています。 特に、学校にてSDGsを学んでいる10代は「SDGsネイティブ」と呼ばれ、「SDGsの内容を理解しているか」の問いに対して、「YES」と回答した割合が他の世代と最大約42.6%もの差がつくほど、SDGsに対して深い理解を示しています。 (参照:株式会社電通「SDGsに関する生活者調査」)
更に、SDGsに対して深い理解を示していることが挙げられた10代ですが、その過半数が「社会や環境問題に取り組むことに疲れを感じている」と回答しました。SDGsを教育によって理解している10代も、ストレスや疲れを感じながら実践しているようです。(参照:株式会社博報堂「生活者のサステナブル購買行動調査2024」)SDGsは現代社会において日常の中でもよく見かける言葉であり、一見して順調に生活者に浸透しているように見えますが、実のところはまだまだ「日常化」していません。そんなSDGsの達成、そして持続可能な社会の「日常化」を目指して、SMASELL Sustainable Communeは「無理なく楽しみながらSDGsを体感できる場」を提供しています。
SMASELL Sustainable Commune を体感
構内には、様々なブランドのサステナブル商品が販売されていました!また、サステナブル商品だけでなく「無理なく楽しみながらSDGsを体感できる場」としての様々な仕組みや空間づくりが凝らされていました。 今回は、商品をカテゴリーごとに抜粋してご紹介していきます!
まずは、サステナブル商品を一部ご紹介していきます。
【ファッション・雑貨】廃棄服をアップサイクルした衣類をラインナップ
廃棄予定であった服をロスの少ない方法で新たな服に蘇らせるアップサイクリングブランドの衣類や人気ブランドの古着、キッズ服やペット服の古着などが販売されていました。また、廃棄予定であったりんごから作られた鞄や、ビニール傘のビニールをリサイクルして作られた鞄・雑貨、スケートボードをリサイクルして作られた雑貨などの商品なども販売されていました。
【インテリア】リサイクル品や北欧などのヴィンテージ家具をラインナップ
家具の廃材を使用して新たな家具・雑貨へと蘇らせたリサイクル品や北欧などのヴィンテージ家具を販売する「RESTYLE」のインテリアや、様々なホテルやレストランが愛用している陶磁器メーカー「NIKKO」の食器、「KOBE AGAVE SHOP」の厳選された植物などが販売されていました。また、陶磁器をリサイクルして作られた室内栽培用の白い土なども販売されていました。
【その他】サステナブルに特化した食品やコスメ、アート作品や中古本もラインナップ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、サステナビリティを追求する施設「SMASELL Sustainable Commune -スマセルサステナブルコミューン」の背景と商品のラインナップについてご紹介しました!
さて、来月のトレンド・アイコラムは「SMASELL Sustainable Commune」調査の後編となります!
次回は、「無理なく楽しみながらSDGsを体感できる場」としての仕組みや空間づくりや、アートの町「北加賀屋」についてご紹介していきます。
それでは、来月のトレンド・アイコラムもお楽しみに!