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2024.12.18社長コラム

冬に起きる身近な脅威

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

12月に入り、寒さも厳しくなり冬らしい気候になってきました。
日中の最高気温が1桁台という日もあり特別な寒さなのかと思いきや、実は平年並みのようで、ここ数年のこの時期が特別暖かくて今年が寒く感じるようです。
降雪量に関しましては平年並みか多いとされていますので、雪に慣れていない地域の方は油断せず早めの準備が必要とされます。

皆さんもご存知の通り、12月を旧暦の呼び名で師走といいます。
諸説あるようですが、「いつもは落ち着いている師(お坊さん)が走り回るほど忙しい」というのが一般的にいわれているようです。年末年始に向けての行事や大掃除など、今の時代でもこの時期は何かと慌ただしく感じる人も多いでしょう。

そして、この節目は思わぬアクシデントに見舞わられる時期でもあります。

冬の三大感染症というものをご存知でしょうか?「インフルエンザウイルス」「ノロウイルス」「RSウイルス」がそういわれています。
ちなみにRSウイルスとはヒトからヒトに感染するウイルスで、感染者の咳やくしゃみを吸い込んだり(飛沫感染)、ウイルスが付着した手指や物品を介したり(接触感染)することで鼻や口から入り込み上気道から肺に感染します。これは200以上ある風邪ウイルスの1つで、場合によっては肺炎を引き起こすこともあります。

また、年をとるとともに血管が硬くなり、動脈硬化が生じやすくなるものですが、それだけでなく生活習慣などが原因で、取り過ぎたコレステロールなどが血管壁にたまり、コブのようなプラークができる人が増えているようです。
特に冬はつい運動不足になりがちで、忘年会や新年会などによる食べ過ぎ飲み過ぎが続き血液中に余分な糖やコレステロール、中性脂肪が増えるリスクが大きくなります。これらが血管壁のプラークを更に育て、冬の寒さで血管が収縮することにより血圧が上がりやすくなり、室内外の温度差による圧力で突然プラークが破裂することがあります。
そうなると、その破れを修復しようと血栓ができ、それが血管をふさいで心筋梗塞や脳梗塞を起こす危険が高まるのです。
このように急激な温度変化により血圧が乱高下すること、すなわちこれこそ最近話題になっています「ヒートショック」なのです。冬の入浴時に寒いところから急に熱い湯船に浸かることでも同じことが起こります。実は冬の入浴こそが身近な危険ということを気づいている人は少ないと思います。

私の知人で入浴中に意識が朦朧として立ち眩み後に転倒し、顎を浴槽のへりの部分にぶつけて顎をパックリ切って奥歯もジャリジャリに砕けた人がいます。そして脳震盪も起こしたようで嘔吐もしたとのことです。年の瀬の深夜の出来ごとだったので、なかなか病院も受け入れてもらえず、医療紹介センター伝いでなんとか応急処置はしてもらえたようです。
また、飲酒後に浴槽に浸かって顔を真っ赤にしながら意識を失っていたという人もいます。その人は結局4時間ほど浸かっていたようで、途中家族が気づいて大事には至らなかったようです。いずれもどのくらいの湯温で入浴されていたか定かではありませんが、政府の広報では「42度のお湯に10分入浴すると体温が38度近くに達し、高体温などによる意識障害を起こす危険が高まる」とアナウンスしております。

そして、空気が乾燥しがちな冬場に気をつけなければいけないことでは火災が挙げられます。火を使うことに限らず、電源のプラグや電池のショート、太陽の光による収れん火災など思いもよらないことが原因の火災も身近で起こっています。東京都ではここ10年で住宅火災により命を落としている人が今年はいちばん多い年のようです。

加害者にも被害者にもなりかねない交通事故も、この時期には多いとされます。

以上のように、この時期は特に身近に脅威を感じることばかりです。
日ごろから段取り良くものごとを処理するなど、気持ちを落ち着かせられていれば避けられることなのかもしれませんが、命と財産を守るためにも油断せず日々を過ごしていきたいものです。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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