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2021.01.08社長コラム

2021年 ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。
株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

新型コロナウイルス感染拡大を受け、またしても首都圏を中心に緊急事態宣言が発出されました。新しい年を迎え、今年は良い年になることを願っていた人も多かったでしょうが、その矢先の出来事で不穏な雰囲気がしばらく続きそうです。

さて、新年の行事の一つとして「初詣」というものがありますが、今年は密集を防ぐために分散して出掛ける傾向にあるため例年に比べ込み合っている感じは少ないようです。

その「初詣」は、世間では一般的のようにいわれていますが、実際のところどのくらいの人が行っているのでしょうか? 現在1億2500万人ほどいる日本の人口のうち、半分くらいの人は初詣に出掛けているのでしょうか? 

実をいうと、私個人にとって「初詣」に対しての優先順位はさほど高くなく、会社で現在の立場になって初めて毎年必ず行う儀式となったというのが本当のところです。

例年1月5日あたりが当社の仕事始めになりますが、大阪本社にいる私は始業前に幹部数名と会社近くの氏神様の神社に参拝に行くというのが恒例の儀式です。社員の健康と会社の繁栄をお願いするのですが、年初の少し肌寒さも感じる澄んだ空気の中での参拝はとても清々しい気持ちになります。

そして1月10日頃には、大阪では「えべっさん」という商売繁盛の神様がいる神社に参拝します。そしてその際に、笹飾りの付いた熊手を買うということをしております。

私はもともと大阪育ちではないので、「えべっさん」「商売繁盛」「笹」というフレーズを知ったのは大阪に住み始めた二十歳前後の頃で、本格的に意味を知って参拝するようになったのは東京支店から大阪本社に異動になった今から15年ほど前のことです。当時の久米社長は「えべっさんに行って笹を買ってくること」という役割を私に託してくれました。そのとき申しつけられたのは「最終日に行き、笹を買うときは必ず値切ること」でした。「商売の神様なので値切るのは当然」で、縁起物を値切ることで福を呼ぶのだということでしたが、初めて聞いた時は罰当たりではないかなと思うとともに、妙な納得感もありました。

実は、笹を値切るといっても金額を安くしてもらうのではなく、笹に付いている飾り物をサービスでもっとたくさんで付けてもらうということでした。初めて行った時に、言われた通りに笹の売り場でお願いしてみると、割とすんなり対応していただけたことを覚えています。ただ少し気になることとして、ここ15年ほど毎年同じように値切っているのですが、周りを見渡しても同じように値切っている人を見たことがありません。何が正解かわかりませんが、縁起ごととして続けていこうと思っています。

私にとっての初詣というのは、このように会社の代表として参拝する儀式という意味で行くことはあっても、個人として参拝に行くという意識はほぼありません。個人的に、私にとっての神様という存在は己を律するための象徴であると考えてます。神様に対して単に「何かお願いする」ということに対しては違和感を覚えることもあります。例えば、最低限自分のやるべきことをやらないうちに「神頼み」するという行為は無意味だと思います。それに対して、笹を値切るという行動は、自力で福を呼び込む為に行っているのだということで私に納得感があるのだろうとも思います。

コロナ禍で困難続きの近頃ですが、「神頼み」だけであれば実際のところ神様の応援も期待できないしょう。私も自分のベストを尽くしてこの困難に立ち向かって行かなければと、本年も気を引き締めてまいりたいと思います。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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