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2021.02.05社長コラム

ゴミを跨いで歩くこと

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。10都府県において緊急事態宣言の延長が決まりました。この状態を多くの人が諦めムードではありますが、一日でも早く平和な日常を取り戻すためにも、今は一人一人が3密を避け感染予防と拡大に注意しなければなりません。

さて、今回のテーマについてですが、年始早々に起こった出来事からお話しさせていただきたいと思います。今年の初出勤の日に、当社の道路を挟んだ斜め向かいの角に家庭ゴミが6袋不法投棄されていました。年末年始にかけて家庭ゴミの回収が通常通りでないからか、悪い奴が投棄していったのでしょう。このゴミはいったいどうなるのだろうと思い次の日もそこに目をやると、まだそのままの状態で残っていたのです。当社の向かいは空き地になっているため直接的に迷惑を被る人はいなさそうです。誰かがそのゴミを目にしてもゴミ捨て場にゴミが置いてあるぐらいにしか思っていないのでしょう。しかし明らかにそこはゴミ捨て場ではありません。そしてこの地域にはお年寄りや目の不自由な方の通う施設もあり、思わぬ事故になる可能性もあります。「不法投棄は110番」という看板を思い出し、早速最寄りの警察署に電話をしました。私は、ゴミは清掃局の管轄であるということは知っていましたが、電話口に出た警察の対応としては「ゴミは清掃局の管轄なので清掃局に連絡するように」とのこと。こちらとしては「不法投棄は110番」という協力要請とも捉えられる看板を見て報告しているのだと伝えると、先方は渋々「こちらから清掃局に連絡しておきます」と言ってきたと思えば「名前と連絡先を教えてください」と付け加えてきました。

善意で報告したはずなのに犯罪者にでもさせられたような気分になりました。おそらく冷やかしを防ぐためのことでしょうから私の電話番号だけ伝えました。事故が起こる前に早めに対処してもらうことを伝えても、「清掃局次第です」という素っ気ない返答をされ呆れました。朝9時半くらいのやりとりでした。お昼12時を過ぎてもゴミはそのままの状態でしたので、そのゴミは当社で始末することにしました。ただ腹の虫が治まらないので嫌味のつもりで先ほどの電話の相手に「暫く待っても対応されてないのでこちらで始末しました。なので清掃局には来てもらわなくて結構です」と伝えると「あ~、そ~ですか~。ついでにそちらで清掃局に伝えてもらえませんかね~」と言われました。その言葉に呆れを通り越しました。非常に無駄な時間を過ごしました。初めから私がゴミの始末をしておけばよかったと思ったのと同時に「6個の貴重品の落とし物です」と言って電話の相手に届けるべきだったな、とも思いました。

不毛な争いの紹介になってしまいましたが、当社は新入社員の研修の一つとして「社長講座」なるものがございまして、私が当社の歴史や理念など大切にしていることを伝えております。その中で「社長が認めないこと」という項目があり、その一つに「ゴミを跨いで歩くこと」というものがあります。例えば社内を歩いている時に、その歩行線上にゴミが落ちている場合、跨いで通過するか拾うかどうしますかということです。一番気持ちいいのはその人が拾うこと。その次は誰かに指示をして拾ってもらうことですかね。ダメなのはそのゴミを認識して跨いで何もなかったかのように通過することです。ゴミに気付かずに通過してしまうのも同罪でしょう。

要するに、問題に対して見て見ぬ振りをするとか鈍感であることは罪なことなのです。

社内というのは、つまり自分たちのテリトリーなわけですから自分の家の中と似ていると思うのですが、拾わない人は自分の家の中でもゴミを拾わないのでしょうか。

街中には、片方だけの手袋や自転車の鍵など落ちていることがあります。どうしますか?

だいたいの人が素通りもしくは避けて通るでしょう。ゴミと比較しても手袋や鍵のようなものは落とした人は困っているはずです。出来れば早い段階で安全な場所に移動させるか、然るべき施設に届けるかしたほうが良いと思います。

自分たちの歩行線上に何かがある場合、それにどう向き合うか人それぞれでしょうが、無視をすることや自分勝手な言動で誰かが困るようなことが起こるかもしれません。そのようなことが未然に防げるように皆が配慮して、思いやりのある平和な社会になることを望みます。

このコロナ禍においても、各人の配慮が感染減少に繋がると信じています。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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