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2021.06.15社長コラム

店頭で思うこと

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。
日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。

いよいよ、新型コロナウイルスワクチン接種率が上がってきました。政府は「できるだけ早期に皆様に接種していただけるよう取り組んでいます」とうたい、この不安な状況を脱却すべく努めているのが伺えます。国民一人一人がワクチン接種の意味や必要性を考え、各人が納得する選択をしてほしいものです。

6月11日現在の都心部では、緊急事態宣言延長に伴い、飲食店や百貨店、大型ショッピングモールについては、営業の時短や自粛を余儀なくされています。ところが実際は、延長のタイミングで緩和されましたので、人の動きは盛んになっているのも事実です。
土日祝日の大型ショッピングモールでは、食品や日用品売り場は時短営業で営業しているものの、他の売り場を閉めている影響なのか、それらを求める消費者は買いまわりのしやすい中小型スーパーに足を運び、溢れんばかりの混雑をしている状況です。

さて、私は店頭販促の業界に携わること四半世紀、仕事がら売り場を様々な角度から観察しています。商品の陳列方法やPOPの表示、通路の幅や買い物のしやすさなど、基本的には消費者の立場になり、尚且つ販売側の意図が伝わる売り場かどうかを考えています。

その思いから以下のようなことを日常的にしています。商品のパッケージラベルが後ろを向いていたら前に向ける。ペットボトルのドリンクが倒れていたら起こす。通路に商品が落ちていたら拾って棚に戻す。POPが見えにくくなっていたら見えやすくする(※東具の関わってないものも直します)。消費者が気分良く的確に買い物ができることが理想です。私以外の東具の社員も同じことをしているとよく耳にしますし、この感覚はこの業界の人の性なのかもしれません。

先日、郊外の大型ドラッグストアに行ったときに、常温のお菓子の売り場に豆腐が1パック置かれているのを目にしました。要冷蔵の豆腐です。おそらく消費者が「やっぱり豆腐いらない。戻すのが面倒くさいからここに置いておこう」ということなのでしょう。このような状況の商品は本来あってはならない場所にあるわけですから、私はいつも偽善でもなんでもなく普通に然るべき場所に戻します。商品を粗末に扱って店員の手を煩わすようなことはせず、各人が戻すということをしてほしいものです。

また別の日に、食品スーパーに行ったときは今どきならではの光景を目にしました。
スーパーの店員とステーキソースメーカーの出向社員の言い争い。5歳くらいの女の子を挟んで試食を食べさせていいとか悪いとか。スーパーの店員は食べさせてと言うも、メーカーの出向社員は親御さんに確認しないとダメだと。結局その女の子は走ってその場を立ち去りました。スーパーの店員は「大丈夫、大丈夫」というノリでしたが、メーカーの出向社員はアレルギーのことに対して注意を払っていたのでしょう。私たちの子供の頃はお構いなくバクバクいただいていましたが、このご時世は様々なことに配慮しなくてはなりません。

昨今ではコロナの感染予防対策の一環として、店頭ではできるだけ短時間で買い物を済ますようにしなくてはなりません。商品と買い手がリアルに出会う店頭において何かしらの様々な情報が入ってきます。その情報が不確かなもので悩まなければならない場合、短時間で的確な買い物をすることが困難になるでしょう。

正しくあるべき店頭づくりを目指して、私たちはこれからも研究し続けていきます。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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