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2021.08.11社長コラム

オリンピアンから学んだこと

株式会社東具 代表取締役社長の清水貴義です。日頃より、東具に関わる皆様方には誠に感謝いたします。夏真っ盛りの中、体調管理と感染対策に留意し、くれぐれも無理などなされないようご自愛ください。またまた主要都市に緊急事態宣言が発出され、世間は動揺しているのと同時に憔悴している感じも見受けられます。私自身、ワクチンの2回目の接種を無事に終えましたが、油断せずに対策をしながら現状と向き合っていきたいと思います。

そんな中、東京オリンピック2020が一年延期で開催され、そして閉会いたしました。
開催前、期間中も様々な物議を醸しだしましたが、私は参加された選手たちのことを純粋に応援して讃えることができました。今回のオリンピックで私自身、関心を抱いたことがあります。それは競技後の選手のコメントです。結果に関わらず、どの選手もコメントの内容や表現の仕方が素晴らしく立派でした。事前に台本があって練習をしているのか、本心から出るものなのか、立派すぎて変な疑いをもってしまう自分が恥ずかしくなります。

オリンピアンともなる人であれば人並ならぬ努力を積み重ね、強靭な精神力も持ち合わせているでしょうから、発するコメントも上っ面感が全く無く心に染み入ります。コロナ禍において、オリンピックが開催され参加できることや、己に勝つことと周囲の人への感謝などという言葉を本心で使える人は、なかなかいないでしょう。自分たちがこれまでに真剣に打ち込んできたからこそ成せる業なのでしょう。

私自身、これまで幾度か人前でコメントを発する機会がありました。社内の朝礼をはじめ商談に関わるプレゼンの進行、結婚式来賓のスピーチなど、皆さんも何かしら経験されたことがあるとは思いますが。私はそのときに気をつけていることは、自分の思っていることが誤解されて伝わらないようにすることです。その場しのぎの言葉や社交辞令や曖昧な発言など、状況によっては何が真実なのか解らない伝わり方をした場合、本当に無駄なことだと感じます。ことの重要度によって表現の差が出るのは当然のことだと思いますが、日頃から曖昧な表現をすることが多い人は、信用の部分でいい評価はされないのではないでしょうか。

よく遭遇するやりとりのひとつに、「きびしいですねぇ」というものがありますが、つまり伝えたい側は「無理」ということを柔らかく表現しているのでしょう。捉え方によっては「頑張れば可能なのか」と受け取る人もいるでしょうし、逆に「遠回しに、関わること自体を拒んでいる」と受け取る人もいるでしょう。この言葉は相手に無理だということを自覚させるものであって伝える側の無責任な行動と私は感じてしまいます。無理なものは無理だと言ってほしいものです。

本来、人が心から思っていることや真剣に伝えたいことがあれば、自分の感情が自然とコメントになってくるものだと思います。ヘタな台本などを用意することによる気持ちのこもっていないコメントは、受ける側にとって時に不愉快にさえ感じてしまうこともあります。状況や立場によっては自由に何でも言えるということが出来ないこともありますが、相手や周囲のことを尊重しつつ、自分の思いをストレートに伝えることが出来れば変な誤解は無くなるのではないでしょうか。同時にそれを受け取る側の人たちの、純粋に理解しようという気持ちも必要になってきますが。

今回のオリンピックでは新しい世代の若者もたくさん参加されました。人生経験も多くないであろうその人たちから、コメントを通じて学んだことは、スポーツの素晴らしさだけではなく本来人間として大切な、本心を表現するということでした。

投稿者

清水 貴義

代表取締役社長

清水 貴義

東京支店長、専務取締役を経て平成22年3月に代表取締役社長に就任。

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