2024.01.10環境への対応
物流センター省エネ対策 BEMS/ベムス
ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS/ベムス)」
BEMS(ベムス)とはBuilding and Energy Management Systemの略で「ビル・エネルギー管理システム」を指します。
これはEMS(エネルギーマネジメントシステム)の一つで、オフィスビルや商業施設などを対象にしたシステムです。他にも、住宅を対象にしたHEMSや工場などを対象としたFEMSがあります。
このようなマネジメントシステムを導入することにより、エネルギー使用状況の見える化ができたり、空調などの設備機器の稼働を自動制御することも可能になります。
東大阪物流センターに導入のBESMのご紹介
東大阪物流センターは、太陽光発電以外の省エネ対策として、「ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS/ベムス)」を導入しました。
これにより各エリアの室温をリアルタイム管理し、あらかじめ設定した建物全体の最大電力をに応じて自動で空調制御が可能です。
また、エリアごとに制御の優先順位を決めることもできるため、室温が上がると作業効率に影響が出るエリアでは制御しない、などの設定を行い調整しています。
BEMSのモニタリング画面
エリア別に運転状態、冷暖房の設定温度、現在の室温など一覧で確認することができます。
下から3番目のエリアは制御中(一時的な停止)になっています。
制御中のエリアの詳細画面です。
12時前から制御されているのがわかります。
ちなみに、館内のエアコンを同時につけてしまうと最大電力をオーバーしてしまうので、1時間おきぐらいに順番を決めてつけていきます。
空調をセントラルコントロールで制御することで、消し忘れなども防ぐことができ、無駄な電気使用を防ぐことができます。
また、使用エネルギーの見える化を行うことで、従業員の意識も高まり、こまめな節電など省エネ行動につながります。
BEMSからのPDCA
BEMSで収集した運用実績のデータを分析することで、エネルギーロスが起きている場所を早期発見できたり、行っている省エネ行動の効果を確認したりすることもできます。
また、収集したデータを分析し見えてきた課題の改善案の実行を繰り返すことで、継続的でより良い省エネ行動が可能になります。
省エネや節電を行うと、暑い夏場や寒い冬場に無理をしてフロアの空調を切ったり、照明を間引きしたりしてしまい、業務効率の低下を招くことがあります。
しかし、BEMSと人探知センサーや温度・湿度センサーなどを一緒に活用すれば、電力がピークになりやすい時間帯には、人がいる場所から効率的に空調や照明を作動させたりと、オフィスでの快適な労働環境を損なうことなく、無駄なコストを削減することが可能です。
空調を効率よく動かすことで省エネを実現し限られたエネルギーを大切に使っていきたいです。