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2021.10.13情報

ISO14001を取得するには?実際に取得して分かったこと

こんにちは、生産管理部の渡邊です。

ISO14001や環境マネジメントシステムという言葉、耳にしたことがある方も多いかと思います。ですが、その詳細について自信をもって詳しく説明できる、という方はそう多くはないのではないでしょうか。
今回はISO14001の概要や取得に際しての流れなどを実際に取得した際の経験も含めてお伝えしたいと思います。

はじめに

そもそもISOが定めた規格は、世界中同じ品質の製品を提供するための国際的な基準を作り、取引をスムーズに行うために策定されました。ただ、規格の対象は製品だけではなく、企業の環境活動などを管理するための仕組みもISO規格に含まれており、環境マネジメントシステムを構築するISO14001の規格もその中に含まれます。


ISO14001の概要

ISO14001は、国際標準化機構(ISO)によって定められた環境マネジメントシステムに関する規格です。1992年の地球サミットのときに創設された「持続可能な開発のための経済人会議」が、ISOに対して、環境についての国際規格策定の取組を行うように要請したのが発端です。1992年に英国で発表された環境マネジメントシステム企画BS7750や、1993年に施工された環境マネジメント・監査制度EMASなどの内容が検討され、1996年にISO14001が発行されました。事業者の経営面での管理手法について定めているものであり、具体的な対策の内容や水準を定めるものではありません。また、規格は一般的な記述となっており、具体的な管理方法は、かなりの程度、個々の事業者に委ねられています。無理をして難しいシステムを作るのではなく、それぞれの組織の実状に合ったシステムを工夫することが重要となります。例えば、組織の活動によって環境に影響を与えるものを洗い出す、どのぐらい影響を与えるかを調査し、環境事故などのリスクを管理するためのルールをつくる、ルールに沿って運用する、運用した結果を振り返り改善を繰り返す。といった具合です。


ISOとSDGsの関係性

SDGsとは、2015年国連総会で採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」を意味する言葉で、国連加盟の193ヵ国が2016年から2030年までの15年間で、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤を確立することを掲げた開発目標です。SDGsには17の目標と169のターゲット、232の指標があり、その中でISO14001がどの目標に貢献できるのかはISOの公式サイトでも公表されていますが、「1.貧困」「2.飢餓」「3.健康・福祉」「4.教育」「6.水とトイレ」「7.エネルギー」「8.労働と経済」「9.インフラ」「12.生産と消費」「13.気候変動」「14.海の豊かさ」「15.陸の豊かさ」の12の目標でISO14001が貢献できると示しています。


ISO認証を取得するための大まかな一連の流れ

1.      担当者やチームをつくる
ISO14001を取得するための各担当者やチームをつくります。弊社では物流センター長、課長1名、係長1名というメンバーで構成しており、コンサルタント会社に協力いただきながら、資料の作成や運用を行っています。

2.      環境方針を立てる
EMS(環境マネジメントシステム)全体の核となる、環境に関する企業活動の方針を立てます。そして環境方針によって定められた方向に向かって、組織を動かすために必要な環境目標も決める必要があります。

3.      資料の作成
EMSを構築する上で基本となる「組織が取り組む適用範囲」や「記録作成の手順」などを記載した環境マニュアルの作成や、組織の環境側面に対する影響を評価する資料、環境に関する法規制などの義務的な事項が守られているかを評価する資料などを作成します。

4.      資料に沿った運用
マニュアルに沿った運用を実施します。資料や書類上では問題ないと思って作られたことでも、実際に運用してみると初めはうまく運用できないことも多いです。

5.      運用状況の確認、振り返り
マニュアルに沿った運用が出来ているか、問題点や課題を洗い出しPDCAサイクルを用いてマニュアルを活用した運用を行っていきます。運用に問題があるのか、マニュアルに問題があるのかをしっかりと検討し、ブラッシュアップさせていくことが重要になります。

6.      審査
自社内での内部監査を経て第三者機関による外部監査を受け、その審査に通ればISO14001認証を受けることが出来ます。

ISO14001における監査とは、監査により基準が満たされているかを判定するために、証拠収集し客観的に評価するために、体系的でかつ、独立した、文書化するプロセスをいいます。


取得後について

ISO14001は取得したらそれで終わり、ではなく、取得後1年目、2年目は定期審査(維持審査)があり、3年目は更新審査を受ける必要があります。弊社物流センターでは、2018年に取得後、維持審査、更新審査共に認証を受け、現在も運用を行っています。


定期審査(維持審査)について

定期審査では主にマネジメントシステム運用に関するキーとなる部分の審査が行われます。登録審査のようにマネジメントシステムに関する全ての項目をチェックするわけではなく、部分的な審査となり、主に下記のようなポイントをチェックします。

・内部監査やマネジメントレビューの実施状況
・前回審査時の指摘事項の改善が行われているか
・苦情の内容と対応体制
・マネジメントシステムが機能しているか
・PDCAサイクルを回せているか
・マネジメントシステムの変更内容
・登録マークは適切に運用できているか


更新審査について

更新審査では、登録審査と同じように文書から適用範囲全体でEMSが規格に適合し、有効に機能しているかどうかということがチェックされます。初回審査と違う点は、過去3年間の運用を全て対象に含めて審査されるという点です。更新審査の流れは大きくは下記の7つのステップに分かれます。

1.      オープニングミーティング
2.      トップインタビュー
3.      管理責任者に対するヒアリング
4.      現場視察
5.      部署ごとのヒアリング
6.      更新審査の統括
7.      クロージングミーティング

審査の結果、規格不適合となってしまった場合には是正措置が言い渡され、認証の有効期限までに是正処置が間に合わなければ認証の有効期限が切れてしまい、認証を維持したい場合は登録審査からやり直しということになってしまいます。弊社の更新審査時には是正措置はありませんでしたが、観察事項として「マネジメントシステムの計画が存在し実施もしているが、こういう風にしたらもっとよくなるのではないか」といった提案的な内容をご教示いただき、社内での検討材料として取り組ませていただきました。


まとめ

今回はISO14001についてお伝えさせていただきました。

世界的に関心が高まる環境問題について、近年SDGsの話題を様々なところで聞くようになっていることからも分かるように、企業の取り組みにおいても注目が集まっています。これからも自社で取り組める環境問題に対して視野を広げていき、EMSを活用しながら運用に取り組んでいきたいと思います。
ISO14001を取得している加工場や倉庫をお探しの方は是非一度お問い合わせいただけたらと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

投稿者

渡邊

生産管理部 生産管理課

渡邊

生産管理部 課長。
海で波の音を聞きながらのんびりと釣りをするのが好きです

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