こんにちは。東京営業の柴田です。
私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.14です。
今回は、第14回目ということで、店頭販促物に関する用語をご説明いたします。
コロナ禍になって、特に取扱いが難しくなったアイテムでもあります。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
【テスター】
・実際の商品をテスト(お試し)して頂く什器。試用品、店頭見本
(解説)
実際の商品を、基本的に無料で試すことができる見本になります。一時期の化粧品什器には、このテスターが必須ともいえる期間もありました。筆記具でも、書き味を確かめる試し書き用の商品・試筆紙が用紙されているケースも多く見られます。
また、洗剤や柔軟剤など「香り」が決め手になる日用品では、「香り見本」「香りテスター」というカタチで「香り」を購入前に確認できる販促物を多くのメーカー様が採用されています。
【展示台】
・展示用に用意された、商品の実物・見本を設置した什器
(解説)
家電量販店などで多くみかける「実商品」そのものを展示した什器の事です。実物を展示することで、例えば、お客様にドライヤーや扇風機などの風量を実感していただいたり、冷蔵庫や洗濯機の実際のサイズ感やドアの開閉などを確かめていただけます。
また、一定期間の後には「展示品処分」というカタチで、新製品に切り替わる際に通常よりお安く販売することがあるため、POPやプライスカードを取り付ける際は、3M社製再剥離テープ、ST-416などを使用して後残りの無いようにするなど、使用後の気遣いが必要です。
【試遊台】(しゆうだい)
遊ばせ什器とも呼ばれることがあります。実際に玩具などを触っていただいて、お子様に試して頂く什器です。
(解説)
「お子様」に実際に遊んでもらって、購入前に確かめて頂く為の什器です。
最近、玩具専門の流通小売業界では、事前に抗菌コーティングが必要になったり、消毒スプレーを設置する必要があったりと、特に安全に気をつかう什器です。
玩具では実物をみたり触ったりしていただくことが購入にもつながるため、アクリル製のショーケースに商品の中身を並べたり、実物を触れる展示をします。お子様が実際に触る什器なので、ケガや事故が起きないよう最大限の安全対策を行う以外に、展示のおもちゃが紛失しないための対策などが必要になります。その他にも、組み立てて店頭に出荷する場合は、輸送中にネジが緩まないような工夫や、アクリルケースが割れないようなしっかりとした梱包設計も大切です。
最後に
今回は、店頭での身近なアイテムの紹介になりますので、皆様も実際に触ったりした経験のあるものが多かったのではないでしょうか。
これらの品にも、安全性や、その後の使い道、テスターをどう見栄え良くするかなどの工夫が必要になります。
また、コロナ禍においては触らなくても体験できるツールも次々と開発されました。
例えば、カラーコンタクトや、口紅がARでスマートフォンの画面に移った自分に装着されたイメージをみることができるなどです。
制限は、今までの技術が使えなくなる側面もありますが、新たな技術革新のチャンスでもあります。
この新しい技術が、より店頭をワクワクさせることにつながるように、色々とチャレンジしていきたいと思います。