こんにちは。東京営業の柴田です。
私たちの業界特有の、用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.25です。
今回は、第26回目ということで販促物にまつわる「お金」のお話をいたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
■「予算」
・販促物製造でいうところの予算とは
"什器やキャンペーンを実施するにあたっていくらぐらいお金をかけられるか"を意味します。
(解説)
「今回カウンター什器を500個作りたいのですが予算は100万円以内でお願いいたします。」とお話を頂いたとします。
それは『100万円以内で製品・型・設計費・デザイン費・輸送費用も含めて製造ができますか?』という意味合いになります。
一方で、「予算は決まっていない。」という場合もあります。
『良い提案ならお金をかけても良い』という場合もありますし、『できるだけ安い方がいい』という場合もあり判断が難しいところです。
予算の金額によって、販促物をどこまで丈夫に(長持ちするように)するか、使える素材やサイズなどが変わってしまいますので、できるだけおさえておきたいポイントになります。決まっていないという場合には、これ以上はまずいという線引きもできますので「30万円ぐらいですか?50万円ぐらいですか?100万円以内ですか?500万円以内ですか?」など一度聞いてみることをオススメします。100万円こえたら厳しいですなど、反応によってある程度の「予算感」を掴むことができると思います。
■「概算」
・概算とはだいたいどのぐらいの金額でできるかという意味合いです。
(解説)
予算にも密接にかかわりますが、それが10万円のものなのか、30万円のものなのか、50万円のものなのか、だいたいで良いから金額感が知りたいという意味合いで聞かれることが多いです。
そもそもフロア什器を500個作ったときにいくらぐらいになるのか・・・など、予算をたてる前にだいたいどのぐらいの金額が必要かなどおおよその金額感が知りたい時に使います。過去の実績をもとに割り出すなど「スピード感」が大事になります。
「思ったより安くできそうです。」となると喜ばれますが、「思ったより高くなります・・・」となるとなかなか困ったことになるので、あまりギリギリで答えるとお互いの為になりませんので、少しだけ高めにみておくことが良いかも知れません。
一方であまりにも相場・常識から外れた概算をしてしまうと安くできる競合へ仕事が流れてしまうこともありますので、ここを見極めることができると”できる営業員”といえると思います。
■見積(みつもり)
・見積とは、いくらでつくる事ができる。購入できるという見通しのことです。
※金額だけでなく、スケジュールで使用することもあリますが、見積金額の略として使用されることが多いです。
(解説)
「ハンガー什器を1000個作った時の見積をください」と聞かれたら
『ハンガー-什器を1000個つくったら何円でつくれるか計算して欲しい』という意味合いです。
見積をつくるには、何が必要になるかを深く考察する必要があります。
漏れの無いように必要なものを集めましょう。
適切な場所に聞くことができているかで見積金額は大きく変わります。
会社名だけで判断せず得意かどうかを見極めて問い合わせしましょう。
※見積をしたら、その見積がどうなったのかも必ず確認しましょう。
決まったのかダメだったのか、ダメだったならなぜダメだったのかを確認し、見積を聞いた方にも共有し”ダメだった理由の改善”をすることで次の成果につながります。
最後に
今回はお金に関する話をしましたが、文脈も含めて意図を読みとりましょう。
おなじ言葉でも意味合いや、用途が違う場合があります。
思い込みで判断せず、初めてやりとりする得意先:協力会社では「共通言語」同じ意味合いとなっているかを恥ずかしがらずに聞いてみましょう。
今まで知らなかった意味合いがあるかもしれません。
例えば税抜き・税込みなど自分では当たり前とおもっていることが通じていないかも知れません。
予算・概算・見積は使いこなすことができれば仕事がスムーズに進み、時間の無駄をなくすことができます。
是非使いこなせるように意図的に使用していきましょう!