こんにちは。東京営業の柴田です。
私たちの業界特有の、用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.24です。
今回は、第24回目ということで、販促物製造の「縁の下の力持ち」的な存在の「マグネット」についてお話いたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
■「マグネットシート」(マグネタッキー)
・マグネットシートとは、薄いシート上のマグネットことです。
基本的に片面がマグネット面、片面が粘着面/または印刷面になっています。
(解説)
【用途】
・販促什器の底面に取り付けておき、ゴンドラ什器の棚板に固定します。(ゴンドラ什器の棚板はスチール製が基本の為)
・ディバイダー(仕切り)の自立底面として利用されます。
・紙製什器/アクリル什器/スチール什器など、さまざまな素材の什器に利用されます。
・キャラクターを印刷したノベルティに利用されます。
・家電量販店向け什器や、玩具専門店向け什器では、実機テスターを触ったりするケースも多いので、什器のズレ防止としても使用されます。
【特徴】
・磁力タイプ:異方性(いほうせい)→磁力が強力のタイプと、等方性(とうほうせい)→磁力は通常のタイプの2パターン存在します。
・厚み:0.4~2mm / 0.8t(0.8mm)や、1t(1mm)がPOP固定用途としてよく使用されます。(磁力タイプは異方性)
・糊:有りと、無し / 基本的には糊有り(粘着有り)が使用されます。
・保護フィルム:有りと、無し / 店頭の冷蔵庫などの家電製品に貼り付ける場合にはマグネット面に保護フィルムを貼る場合があります。
・注意点:単純に重ねることはできない。/マグネットには、磁力の方向がありますので同じサイズにカットしたものを重ねようとしても、磁力で位置がずれてしまうことがあります。重ねる場合は片面をマグネットに、片面をスチール(ブリキ板)にするのがオススメです。どうしても重ねたい場合は、重ねた状態でカットした仕上げの製品を使うと、位置がずれずにうまく重ねることが可能です。
■「ネオジムマグネット」(ネオジム磁石)/ネオジ/ネオジマグネット
・ネオジムマグネットとは、磁力のとても強い、超強力なマグネットのことです。
(解説)
・小型でも強力な磁力を有しており、省スペースで使用することができます。
・割れやすい特徴があり、むき出しで乱暴に扱うと破損の危険性があります。
・磁力の方向があり、マグネットシートと同じく方向が合わないと重ねることができません。
・材料にレアアース(レアメタル)が使用されおり、価格が変動しやすいです。
●東具では、「マグネホルダー」という独自パーツに組み込んでいます。
■フェライトマグネット(フェライト磁石)
・フェライトマグネットとは、一般的に多く使用されているマグネットの事です。
(解説)
・安価で量産しやすい、一般的によく見るマグネットは、コチラになります。
・ヨーク付きマグネット(カバー付き)/鉄のカバーをつけることで磁力をUPさせています。
●東具では、「マグポップライト」「マグポップヘビー」「マグネットスタンド」の中身にヨーク付きマグネット(フェライトマグネット)を使用しております。
東具のマグネットパーツ
まとめ
今回の3種のマグネット中で、おそらく圧倒的によく使うのは「マグネットシート」になるかと思います。
そして、用途によって「厚み」「サイズ」「磁力タイプ」を適切にすることが、販促物作成の腕の見せ所になります。
適切=価格と磁力のバランスです。
また、ネオジムマグネットも、マグネホルダーというカタチで、ディバイダー(仕切り)の部材として使用したり、家電などに直接くっつけてPOPを取り付けるベースにしたりと用途によって、一度に数万個しようするケースもあります。
予算と目的に合わせて上手に素材として活用していきましょう!