●「香り見本」「紙脚」「盗難防止パーツ」って何ですか?
こんにちは。東京営業の柴田です。
私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.15です。
今回は、第15回目ということで、店頭販促物に関する用語をご説明いたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
【香り見本】(香りテスター)
・洗剤や、柔軟剤などの香りを購入前に確かめたい商品の「香り」だけ、先に確かめることのできるPOPです。
(解説)
前回のコラムの「テスター」の項で、少し触れましたが、重要な販促物になりますので、深掘りして解説します。商品の香りを確かめることができるという機能は共通ですが、主な形状として
1) ビーズタイプ(香り玉)
2) ジェル(ゲル)タイプ
3) 原液タイプ
4) プッシュタイプ
などが挙げられます。
近年では、ビーズタイプでFSC認証を受けた素材を使用した製品など、環境を意識したものも増えています。
(写真はビーズタイプ(香り玉))
【紙脚】(紙足)
・組み立て式のボード用のスタンドの事です。主に紙製でできており、説明パネルなどを支えるスタンド部分の部材です。
(解説)
紙脚(かみあし)スタンドとも呼ばれます。組み立て式で、納品時に平たくなり梱包を小さくできる、パネルなどの背面に取り付ける部材です。ノベルティとして作成される卓上カレンダー製品では、樹脂製プラスチックなどの「紙脚」が採用されることがあります。紙製ではないので、実際には「プラ脚」と呼べますが、基本的には「紙脚」という共通認識になります。
紙製でも樹脂製でも、平面から立体に組み立て、自立させるための脚の部材が「紙脚」と呼ばれます。ちなみに、タレントさんの実寸サイズなどの販促物「等身大POP」の背面に取り付いている部材は「等身大紙脚」と呼びますが、その脚が金属製の場合は「等身大金脚」と呼びます。
【盗難防止パーツ】
・店頭展示品、テスターなどが盗難されることを防ぐためのパーツのこと。
(解説)
盗難防止パーツという名前ではありますが、目的としては「紛失防止パーツ」としての効果を狙って取り付けることも多いです。スマートフォンなどの高価な商品の場合は、取り外された時に音がなるなどの「本格的」な盗難防止パーツを使用したり、試し書き用のペンなどの場合は、商品と混ざることを防いだり、床に落ちてしまって紛失することを防ぐ「簡易的」な盗難防止パーツを使用したりする場合もあります。
簡易的な盗難防止パーツの主な種類としては
1) ボールチェーン
2) マテリアルコード(透明コイル)
3) ステンレスワイヤー
4) ひも
と、いったものがあります。
(写真はマテリアルコードを使ったタイプ)
最後に
今回は、店頭販促物を製造するなかで、ごく当たり前に使用されている用語を解説しました。一方で、この春に社会人になり、新しく店頭販促物の世界へ足を踏み入れた方にとっては、学生時代には聞いたこともなかった用語かもしれません。
今回でいうと、「紙脚」などは、「等身大POP」の背面に取り付いているところを見たことがあっても、あれに名前があったのか・・・という方も多いのでは無いでしょうか。
そんな悩みを一つずつ、このコラムで解決していければと思っています。