「エアーPOP」「蒸着バルーン」「等身大POP」って何ですか?
こんにちは。東京営業の柴田です。
私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.16です。
今回も前回に続き、店頭販促物に関する用語をご説明いたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
【エアーPOP】(空ビ:くうび)
エアーPOPとは、空気を入れて膨らませて使用するPOPのことです。
空ビ(空気入りビニール製品)とも呼ばれます。
(解説)
空気を抜いた状態ではコンパクトに輸送ができ、使用時には空気を入れて大きくできるという特徴があります。また、立体的な表現や、曲面が表現ができることもポイントです。手のひらサイズのモノから、百貨店のイベントスペースに設置する大型のモノまで、様々な種類が存在しますが、大まかな分類は以下の通りです。
1) 置きタイプ:パンチングPOP
2) 天井から吊るタイプ:天吊りPOP
3) 商品自体、商品パッケージや、商品に関連したものを拡大する:拡大エアーPOP
4) 着るタイプ:着ぐるみエアーPOP
5) 大型タイプ:イベント用大型エアーPOP
基本的には、軟ビ(軟質ビニール)と呼ばれる塩ビ(PVC)製のものが多いですが、オレフィンやポリウレタンといった非塩ビ素材での製品も近年増えています。
【蒸着バルーン】(メタリックバルーン)
蒸着バルーンとは、店頭POPでいうと、下部にストロー(パイプ)の付いた、上部が丸形やハート型などに膨らむPOPの件です。また、応援スティック型のような、空気を入れたあとは、ストローを外して使用するタイプがあります。
(解説)
エアーPOPと同じく、空気を抜いた状態ではコンパクトに輸送ができ、使用時には空気を入れて大きくできるという特徴があります。また、テーマパークで販売されている(現在はヘリウムガス不足で販売中止の場所もありますが)ふわふわ浮く風船も、こちらのカテゴリーに含まれます。
紙でできたものは比較的角張った構造が多いのに対して、曲面的な蒸着バルーンは、キラキラ輝く仕上がりも含めて店頭で目立たせる効果が高いです。また、スポーツイベントでは応援スティックとして配布されることもあります。
ひと昔前は、印刷方法がグラビア印刷かシルク印刷しかなく小ロットは苦手な販促物でしたが、2022年現在ではデジタル印刷などの小ロット対応の印刷が可能になりました。
【等身大POP】(等身大ポップ・等身大パネル)
等身大POPとは、タレント・スポーツ選手・アニメ/漫画キャラクターなどを、人の身長とほぼ同じサイズで再現した印刷を施した、パネル状POPのことです。
(解説)
店頭販促物の中でも、王道な販促物の一つです。
小ロットの場合は、1枚で作成することもありますが、量産する場合には輸送コストの削減や、印刷機の問題で2枚のパネルを接続して、2つ折りの状態で納品することが多いです。
店頭でのインパクトはもちろんですが、イベント時のフォトスポットなど活躍の場が広いです。
下記に、応用パターンの記載しておきます。
1) 顔出しパネル
2) 透明アクリル製で、キャラクターの存在感を高めるタイプ
3) 小型モニター付きのタイプ
4) フックなどを取付、商品を陳列できるタイプ
5) 専用アプリで撮影すると、特別な衣装になったり、スタンプラリーのマーカーになっているタイプ
最後に
今回は、店頭販促物の中でも比較的アイキャッチ効果(人の注意をひきつける)を狙った販促物を紹介してみました。多種多様な製品がある中で、大型のエアーPOPが天井から吊られていることで、売り場を見つけやすくしたりすることができます。
また、フォトスポットなど、その場だけでなく撮った写真をSNSで拡散頂ける効果も期待できますので、キャラクターを使用したコラボカフェなどでも多く使用されています。
また、予算や設置期間に合わせて、様々な素材で作成されています。店頭などで見かけた際には、スチレンパネル・段ボール・アルミ複合板、アクリルなど、なぜこの素材を使ったのかも考えてみるのも提案に役立つかも知れませんね。