こんにちは。東京営業の柴田です。
私たち業界特有の用語の意味について解説する「販促用語集」のVol.19です。
今回は、第19回目ということで、デジタルツール(デジタル販促)に関する用語をご説明いたします。
なお、本来の意味合いと異なるケースもあります。ご注意ください。
「電子POP」
電子POPとは、主に店頭で動画を再生する小型モニターのことです。
(解説)
家電量販店やドラッグストアなどで、CM動画等が再生されているモニターを見かけると思いますが、こちらを総じて電子POPと呼んでいます。
よく使用されるサイズとしては
1)7インチモニター(W190mm程度で、汎用性が高く、定番棚にも設置しやすいサイズです。)
2)32インチモニター(W700~800mm程度。ゴンドラ什器の棚の基本的なワイドがW900mm内になりますので、棚を1段丸々使う場合には、このサイズを使用します。エンド棚や、大きくゴンドラ什器を使用して展開する場合に使用します。)
モニターの上下左右の四方をパネルで囲い、モニターパネルとして設置し、電子POP自体の訴求を高めることや什器に組み込むことも可能です。
基本的に、メディアの再生装置(メディアプレーヤー)が内蔵されているタイプと、既存のTVモニターなどと、メディアプレーヤー(後述)を使用して、再生装置を後付けするパターンがあります。
最近では、タッチ式で映像が変化するものや、内蔵のカメラから対象の属性を読みとり、動画内容を変化させるものも登場しておりますので、電子POPも定義も変化しつつあります。
「デジタルサイネージ」
デジタルサイネージとは、看板やポスターをデジタルに置き換えた、大型の電子POPの事です。
※広義では、前述の電子POP(小型モニター)も含みます。
(解説)
スーパーマーケットや、ドラッグストアの店頭で特売品の告知や、商業施設でタッチ式の店内マップの表示などに使用されています。
デジタルサイネージは、広義の意味を含んでいますので、イメージされるものがクライアントによって異なります。クライアントが求められているものが大型のものか、小型(電子POP)のものかを正しく判断する必要があります。メディアの内容を簡単に変更できる為、季節の商品にも対応しやすい販促ツールです。
SDカードにメディアを入れて交換するタイプが主力でしたが、近年ではクラウド型サービスとして、ネットワークを通じてメディアを更新するタイプも増えてきています。
メディアプレーヤー(再生装置)
メディアプレーヤーとは、メディアを再生する為の再生装置です。(DVDプレーヤー・SDカードプレーヤー)
(解説)
SDカードを挿入して、メディアを再生する機材(再生装置)のことです。
※電子POP自体をメディアプレーヤーと呼ぶ方もいらっしゃいます。(液晶ディスプレイ付きメディアプレーヤー)
電子POPが登場した当初は、TVモニターとDVDプレーヤーをセットで運用するパターンが王道でしたが、DVDプレーヤーはDVDを回転させて動画を再生させる為、連続稼働させると故障しやすいという弱点がありました。この弱点を克服したのがSDカードプレーヤーです。現在、メディアプレーヤーの主流はDVDプレーヤーからSDカードプレーヤーに置き換わりが進みました。
※SDカードプレーヤーになることで、小型化も進みました。
モニターにメディアプレーヤーが内蔵されたタイプの普及も進み、10インチ以下のサイズでは内蔵型が多くみられます。しかし、すでに持っているTVモニターを使用する場合や、モニターのサイズ変更や故障した際の交換が容易という理由などで、メディアプレーヤーの需要は継続してあります。
最後に
今回は、デジタルツールの中でも、機材的な内容を紹介しました。
店頭販促物は、訴求したいターゲットに合わせて手法を考える必要があります。
もしかしたら、スマートフォンの画面を通じて動画広告に慣れ親しんだ世代には、紙製のパンフレット・チラシよりも短い動画広告が必要になるのかもしれません・・・。
電子POPは、紙製の販促物に比べると高額になります。
一方で、長く設置できる場合や、販売スタッフに置き換えることができると考えると費用対効果を感じることができる素晴らしいツールです。
電子POPのメリット・デメリットを理解して、店頭の活性化につなげていきましょう。