2021.05.18ものづくり
【第2回】動きで目を引く!! ソーラームービングPOPの作り方
ソーラー振り子の速度調整方法
前回はソーラー振り子の特長と使い方についてご紹介いたしました。
今回は応用編として、ソーラー振り子の速度を調整する方法をご説明致します。
ソーラー振り子は振り子に貼り付けした紙の重さや重量バランスによってスイングの速度や振り角が変化します。
東具では板ナットなどのおもりを貼り付けして調整を行っています。
おもりをどこに貼り付けするとどのように動きが変わるのか、動画も交えてご紹介します。
おもりを貼り付けする際の注意点として、おもりを取り付けした後も振り子が「左右のバランスが取れている状態」になっていることと、必要以上に重いおもりを取付けしないことにご留意ください。
- 同じ重さのおもりを中心から同じ距離で上に付けた場合と、下につけた場合
- 同じ重さのおもりで中心からの距離を変えた場合
- まとめ
同じ重さのおもりを中心から同じ距離で上に付けた場合と、下につけた場合
おもりを貼付けする際に、同じ重さのおもりでも紙のどこに貼り付けするかで振り子のスイング速度が変化します。
まずは同じ重さのおもりを回転中心の上つけた場合と下につけた場合の動きの違いを比べてみます。
回転中心からの距離は同じとし、10秒間のスイング回数と振り角を比較します。
おもりを回転中心よりも上に取付すると、下に取り付けした場合と比べてスイング回数は少なく、振り角は大きくなります。
同じ重さのおもりで中心からの距離を変えた場合
次に、同じ重さのおもりを回転中心に近い位置に貼り付けたときと、回転中心から遠い位置に貼り付けしたときの差を比べてみます。
同じ重さのおもりを回転中心よりも上側に取付け、回転中心からの距離を変えて比較します。
おもりを回転中心から遠い位置に取付けすると、近い位置に取付けした場合と比べてスイング回数は少なく、振り角は大きくなります。
まとめ
今回の記事を読んで、おもりを取付することによって振り子の動きがどのように変化するのか、ご理解いただけましたでしょうか。実際に振り子に取付する印刷物は、動画のように単純な円形状ではない事が多いため、ほとんどの場合おもりの貼り付け位置を少しづつ変えて思った動きになるまで何度も調整することとなります。そのようなときに今回の記事を参考にして、おもりの貼付け位置の参考にしていただければ幸いです。
次回は東具オリジナルのソーラー振り子で、複数個の印刷物を連動して動かすことができることが特徴の『マルチリンク』についてご紹介します。